2013/06/01

暮らし方を変える気功流癒しのテクニックをあなたのものに!


中日新聞プラス 達人に訊け!

和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
今回が最終回となりました。

会員以外の方は、現在公開中の記事ひつつしか読むことが出来なかったので
和気信一郎先生の了解のもと、公開済みの記事を紹介させて頂いておりましたが、
現在は全ての方が過去記事も観覧できるようになっているようです。
    
 こちらより どうぞ!  ↓




暮らし方を変える気功流癒しのテクニックをあなたのものに!

2013/5/27

みなさん、こんにちは!鶴舞公園のバラはご覧になられましたか?

先週、出かけてみたのですが、盛り上がるような花畑が見られず、寂しい気がしたのですが、時季が悪かったのでしょうか。

さて、長い間ご愛読頂いてきました「気功流癒しのテクニック」も今回で打ち止めになります。

《きちんとお伝えできる和気の気功教室》

気功は、確かに中国生まれの健康法には違いないのですが、だからと言って中国の先生に習わなければ習得できないかと言えば、決してそんなことはありません。

気功の底辺に流れる原理原則を法則的に理解し、それを応用して、習得していくための道筋を明らかにし、実践的にお伝えしている和気の気功教室は、自分で言うのもおこがましいのですが、日本の中でも、(いや、世界の中かな?)一級品に近いと思っています。

わかりやすさだけではなく、奥が深いんです。

ある武術家、しかも日本でもかなりの上級者の武術家が、自分の技に磨きをかけるために「気功」を学ぼうと、百冊以上の本を読み、幾つかの気功教室に出向いて教えを請い、それでもわからなかった気功の基本が、和気(僕)のところに来て、一回話を聞き、実習しただけで「これだ!」と感動され、それが氣匠庵という気功と武術の教室になりました。

ゆるめることの大切さはわかっていても、ゆるめ方がわからない、気を感じたいのに、感じ方がわからない、そういう人は多いのですが、それをきちんと理論的に技術的に伝えられる教師は余りいないのです。

会得してみると、なんてことのないものなのですが、それを出し惜しみしているか、金儲けの対象にしているか、それとも本当にわかっていないのか、どちらかでしょう。

《心身ともに健やかに》

このブログの9月3日~11月12日の記事は、是非、再読して頂き、気を体感され、体内を軟酥(なんそ)で洗い流す技を身につけ、天地自然のパワーを体内に採り入れて、明るく元気に若々しく日々を過ごされることを願っています。

最後に一言。

気功は、肉体だけの健康法ではありません。

ストレスを取り除くばかりか、ストレスが加わる状態になった場合にも、それをストレスとして体内(心の中)に残さないようなあなたを作っていくことが出来ます。

つまり、気功は心の健康にも体の健康にも有効な働きを持っているのです。

ですから、簡単に身につけられる気功の技を習得して、あなたの日々の暮らし方を変えていって下さい。

このことをお願いし、あなたのご健康とご多幸をお祈りし、ペンを置きます。

長い間のご愛読、誠にありがとうございました。

(和気信一郎)

尚、六月からは

【なるほど・納得・ツボの力 ~お灸は楽し~】

と題して、別のブログを始めます。

僕のもう一つの専門分野である鍼灸師としてのブログです。

乞うご期待!

気功の技を身につける流れ



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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
より公開済みの記事を紹介させて頂いています。
毎週月曜日に新しい記事が更新されています。


現在公開中の記事は  ↓ から、読むことができますよ!
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気功の技を身につける流れ2013/5/20

みなさん、こんにちは!先週、久しぶりに「なばなの里」に行ってきました。

あそこの「ベゴニア館」は何度入っても、その花の豪華さ鮮やかさには圧倒されてしまいます。余りにも広すぎて、写真に写すのは無理でした。(僕の腕では)

さて、この「気功流癒しのテクニック」の記事も、あと二回になりました。毎回、とりとめもなく書いてしまい、全く系統的にまとまったブログには出来なかったことをお詫び致します。

今週は、気功の学び方、気功の技を身につけていく手順についてお話させて頂きます。

僕は、気功は神秘的なもの、不可思議なものではなく誰もが練習によって身につけられるものにしなければならないと考えてきました。健康の科学、人間科学として発展させない限り、呪術や特殊能力の世界に迷い込んでしまいます。

それではダメなんです。

しかも、きちんとした手順を踏んで練習すれば、ある程度のところ、自分に起こる不快な症状を緩和させることが出来る程度までは身につけられるようにしなければならないとも考えてきました。そんな伝え方をしなければ、「教師」の資格は無いとも思っています。

そして、気功の技を身につける手順を確立してきました。その手順というのは、

1、体内をゆるめる
2、体内のゆるみを感じる、気を感じる
3、体内でゆるみの感覚を動かす、気を動かす
4、自然界に満ちているパワーとしての気を体内に採り入れる
5、体内の気を練って、自分の生きる力、生命力、免疫力に作り替える

という五つの手順です。

この中の3までが出来れば、4、5は簡単に出来るようになりますし、3までで、先ほど述べた健康法、症状緩和法として、ある程度のことは出来るようになるのです。

この中で、1と2はほぼ同時的に体感できていくのですが、ここがとにかく乗り越えなければならない課題です。

健康の科学には違いないのですが、日常の脳の状態や体内の状態とは違った状態にし、それを体感していくという、多分、経験したことのない経験をするのですから、ある意味、不可思議な世界には違いないのですが、それは自分の体内に起こっていることであり、体感できることなので、少しの練習で身についてきます。

11月19日から12月18日分の五つの記事を読み返して頂いて、

・ハンガースワイショウ
・すわり金魚
・すわりイルカ
・蝶の羽ばたき、羽回し

などの日常的な実践によって、まず、体の中をゆるめ、それを体感するという経験を重ねていって下さいませ。

ゆっくり静かに、腹に落とすように息を吐く =気功を始めよう・その7=



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ゆっくり静かに、腹に落とすように息を吐く =気功を始めよう・その7=2013/5/13

みなさん、こんにちは。

私たち人間の営みをよそに、梅、桜、桃、ツツジと花は移り変わり、次は、サツキ、バラ、花菖蒲、紫陽花へと移っていきます。

天人合一と言って、自然界の移り変わり、変化の法則に従って、植物や野生の動物たちのように、私たち人間も暮らしていければ良いのですが、人間社会が作った大きな縛りや小さな縛りの中で、私たちは季節の移り変わりとは関わりなく日々を送らされています。

時々は、空を見上げ、道の花々に目をやって、自分がこの大自然の一部、移り変わりの中で生かされている生き物なんだということを感じてみて下さいね。

さて、今週は、気功の三要素の三つ目「調息」について学びましょう。

1、呼吸法?
よく、「呼吸法を教えて下さい」と言われることがあるのですが、呼吸は私たちがオギャーと生まれてから、誰からも習わなくてもしている訳ですから、その質問は、「長生きをするために、或いは、健康になるためにはどういう呼吸法が良いのでしょうか」という意味だと思います。

それを考えるには、呼吸は何のためにしているのかということを考えてみる必要があります。

呼吸は、ご存知のように、体内に酸素を取り入れ、炭酸ガスを吐き出すためにしているのです。そのことをもう少し深く学んでみることにしましょう。

2、細胞が呼吸している?
呼吸には、外呼吸と内呼吸の二つがあります。私たちが「呼吸」と呼んでいるものは、この中の外呼吸です。

それは、鼻から気管、気管支を通って肺の中に空気を取り入れ、肺の中の空気を逆のルートで体外に吐き出す作業を指しています。この外呼吸の作用は、血液中に酸素を取り入れ、血液中の炭酸ガスを空気中に排出することにあります。

しかし、それは呼吸の表面的な理解です。

大事なことは、その血液中に取り入れた酸素を体中の組織に送り、それぞれの細胞たちに酸素を取り入れさせ、新陳代謝によって出来た炭酸ガスを血液の中に取り入れて肺まで運ぶという作業です。

これを内呼吸と呼び、これが生命にとって大事な呼吸になるのです。

つまり、細胞たちが良い呼吸が出来るようにしてあげることがメインで、呼吸法と呼ばれているものは、この内呼吸に働きかけ、細胞たちが沢山呼吸することができるようにするための呼吸法のことだったのです。

3、副交感神経優位の状態をつくる
細胞たちに良い呼吸をしてもらうためには、全身の細胞に血液を送らなければなりません。そのためには血管を広げて血液が届くようにしなければならず、体内を副交感神経優位にしてあげることです。

そして、この副交感神経優位の状態を作るための呼吸が、自分の呼吸を感じながら、ゆっくり静かに息を吐き出す呼吸なのです。

坐禅が、ゆっくり数を数えながら息を吐き出すのも、太極拳や気功が、ゆっくりした動きに合わせて呼吸をするのも、この内呼吸を大事にしているということになるのです。

気功的に言えば、ゆっくり静かに息を吐き出す時に、下腹の中に息を吐き降ろすような感じで、腹圧をかけながら息を吐くのが良いと思います。

調息という場合、

・荒々しい呼吸をしない
・音を立てない
・息を止めない
・速い遅いなどの乱れた呼吸をしない

などの決まりがあるのですが、それは、一言で言えば「ゆっくり静かに息を吐く」ということになるのです。

長い息は、「長息」、「長生き」につながると言われるのは、長い息が、副交感神経優位の状態を作り、細胞たちの行なう「内呼吸」を豊かにするからにほかならないのです。

【今週の練功】
一日数回、呼吸を感じながら、ゆっくり静かに息を吐き出してみましょう。


自然体になろう! =気功を始めよう・その6=



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自然体になろう! =気功を始めよう・その6=2013/5/6

みなさん、こんにちは。連休は如何お過ごしだったでしょうか?

僕は、東京の浅草とスカイツリーの下まで行ってきましたが、浅草の賑わいには圧倒されましたよ。

スカイツリーの下までというのは、その日、強風の為に全ての展望が中止になり、上ることが出来なかったんですよ(笑)それは、またの挑戦ということで。

さて、今回は、気功の三要素の一つである「調身」について学びましょう。体のバランスを整える整体を終えた状態を自分で作るという感じでしょうか。

さほど難しいことではありませんからね。

イスに座り、上体を左右や前後にゆらゆら揺らし、背骨や体内をゆるめてから、座高を測る時のように、腰を深く掛け、背筋を真っ直ぐ伸ばし、ゆっくり息を吐きながら両肩を静かに降ろしていき(脱力し)、体重を坐骨(肛門、尾骨寄り)に落としていけば良いのです。

そして、にっこり笑ってみて下さい。

これでおわかりのように、調身の基本は、顔や肩の力を抜いて(緊張をゆるめて)重みを真下に落とすことなんです。

専門的な言葉で、この状態を「上虚下実」と言うんですが、この状態を自然体と呼び、物事に対して「自然体で臨みます」という場合は、このような、上体の力の抜けた、肩に力の入っていない、緊張の取れた状態を指しているんです。

坐禅の時も、太極拳や気功の立ち方も基本は同じで、立った場合は両踵に重みを落とすようにします。

いずれにしろ、頭の重みを背骨に乗せ、それを坐骨や踵で受け止めるという感じでしょうか。下腹と仙骨の間の骨盤の中の真上に頭が来ているような感じにしてみるとよくわかるかも知れませんね。

【今週の練功】
この坐り方、立ち方を今週の練功として、普段でもそんな坐り方、立ち方が出来るように心掛けて下さいね。

◆今週の土曜日(5/11)から、いよいよ氣匠庵がスタートします!
http://kishoan.web.fc2.com/

◆5/12には、京都のお寺で「元気のつどい」が開かれます。
五月の「元気のつどい」へのお申し込みはお早めに!
http://blog.livedoor.jp/kinomainakama/archives/27422931.html

脱力こそが集中力の礎 =気功を始めよう・その5=



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脱力こそが集中力の礎 =気功を始めよう・その5=2013/4/29

みなさん、こんにちは。

先週、京都の黄檗にある万福寺に行ってきました。三門を入り、最初に迎えてくれたのが、写真の布袋さんでした。万福寺(まんぷくじ)だから、満腹で、おなかの大きな布袋さんって、シャレてる訳じゃないんですよね。

布袋さんのおなかが大きいのは、「清濁併せ呑む」と言って、良いことも悪いことも総て拒否することなく受け止めてくれる、笑って吹き飛ばしてくれる、そんな風だから「太っ腹」なんだそうですよ。

さて本題に入りましょう。今週も調心について学んでみようと思います。

4、禅定から学ぼう!
先週、僕が出掛けた万福寺は黄檗宗という宗派で禅宗に属しています。

因みに、禅宗という宗派は無く、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の三宗が、坐禅を修行の柱にしているところから坐禅宗と呼ばれ、それが禅宗と総称されるようになったようです。

禅宗の修行の柱である坐禅は、坐ることで禅の境地である「禅定」に至るのだそうです。

ところで、禅というのは、心と体を一体にする取り組みで、だから、坐禅は、坐ることに成り切る、それしか無いという状態になる訳で、そのことによって心が静まり、定とか三昧と呼ばれる境地が作られるのだそうです。

その修行(訓練)によって、心の完全な安定した状態が作られ、、他の物事に対しても、そのことのみに成り切る集中力が身に付いていくのでしょう。

気功は、この禅や禅定の修行方法やその境地から沢山のことを学んでいます。気功で言う「内観して体感し、その体感に没頭する」という取り組みは、坐禅と同様に、雑念のない爆発的な集中力を作っていくのです。

5、脱力しよう!
禅宗の一つである曹洞宗の開祖、道元禅師は、坐禅の教え、多分それは人生の教えでもあるのでしょうが、その中心テーマを「脱力」に置いたそうです。

「脱力」こそが物事を達成する、やり抜く礎だと教えてくれているのです。

そう言えば、男子体操金メダリストの内村航平さんが、競技に入る前に、ふっと息を吐き、肩を落として脱力していたのを思い出します。

また、高校野球などでも、昔のように「ガンバル」という言葉よりも、試合には相応しくないように思える「たのしむ」という言葉を使う学校が増えていますが、あれも、「ガンバル」ということで緊張を強いるのではなく、「楽しむ」ということによって、精神的な緊張を取り、余分な力を抜く「脱力」の取り組みをしているのでしょう。

いずれにしろ、最高のパフォーマンスを発揮するためには「脱力」は必須条件なのです。

脱力し、余分な精神的な緊張を無くすことによって、そのことのみに集中が出来、自分の最高の力が発揮できるのです。

そこが「調心」の大事な点なのです。

【今週の練功】

◆気を丹田に収める
・息を頭の皮膚から首あたりまで吸い入れるような感じで、両手を横から回して頭上に挙げて、その手を口あたりまで降ろしてから、吸い入れた息を下腹まで吐き降ろすようにして両手を下腹の前まで降ろし、これを5回ほど繰り返しましょう。

名古屋での鍼灸治療、気功・ふぁんそんテクニック教室については… kikounonakama@yahoo.co.jp まで。

雑念を消失させて集中力を高める =気功を始めよう・その4=



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雑念を消失させて集中力を高める =気功を始めよう・その4=2013/4/22

みなさん、お変わりございませんか?僕は先週、国立の木曾三川公園に行き、一面のチューリップ畑に心を和ませてきました。

さて、今週は、気功の大事な要素である調心について学んでみようと思います。

1、集中力を高める
気功は、練功すればするほど、物事に対する集中力が高まります。心も体もリラックスさせる気功が集中力を高めていくなんて疑問に思われるかも知れませんね。

普通、集中力という言葉から持つイメージは、例えば、中学か高校の朝礼などで、先生が掛ける「注目!」という言葉に併せて、背筋をシャンと伸ばして、校長先生の顔(口元)をじっと見て、話に集中するといった感じですからね。

確かにそれも集中力には違いないのですが、そういった集中力は、体と脳の緊張を強いるため、長続きはしません。長続きしないのですから、ほんの短時間の「集中力」は発揮されたとしても、自分の仕事や趣味を成し遂げていく持続的な集中力にはならないのです。

自分のしていることのみに集中するためには、それ以外の脳の働きである「雑念」をなくさなければなりません。

そこで、気功です。

何故なら、気功は、心を調え、雑念をなくしていくための独特の技を持っているからです。ですから、長続きする集中力を身につけるために、あなたも、気功の技を会得して下さい。

2、意識を集中するのではなく、没頭する力をつける!
集中力をつけるためには、雑念を消失させる必要があります。ところで、雑念とは一体なんでしょうか?

これをすると儲かるとか評価されるとか、損か得かといった、言わば、打算的な考えもあるでしょう。

また、それとは全く関係のない、今夜の夕食のことを考えたり、冷蔵庫に何が残っていたとか、明日のお出かけに何を着ていこうとかといった、まさに、いま必要のない事柄が頭に浮かんでくるのも雑念と言えるでしょう。

いずれにしろ、今していることとは無関係の重いが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えしているのが雑念と言われるものです。

この雑念は、いわゆる、脳の働きにほかなりません。ということは、この脳の働きを維持していては、雑念はなくならないということになります。

意識を集中させて、雑念を消そう消そうとする意識的な脳の働きは、かえって雑念を生み出してしまいます。意識的な脳の働きを維持していては雑念を消失させることは出来ないのです。

この脳の働きである意識の集中ではなく別の脳の使い方に切り替えていかねばなりません。それが没頭なのです。何かに没頭している時は、幼児が夢中で遊んでいる時のように、時間を忘れ、食事も忘れて集中しています。

他のことは一切頭に入ってこないのです。意識の集中ではなく、没頭する脳こそが、長続きする、つまり、一つの物事を成し遂げることのできる脳の働きになるのです。

しかし、多忙な日常生活の中で雑多な仕事に振り回されている簿記たちの脳は、雑念を消去させて、没頭の脳に切り替えることはなかなか出来ません。

それを可能にするのが、気功の調心法なのです。

3、気の感覚の心地よさに没頭する
気功の特徴の一つは、気の感覚という心地よさにあります。

心地よいので、その体感に没頭できるのです。
心地よい体感に没頭しているだけで、雑念は出てきません。
心地よさの体感の中で、自然に没頭する脳が作られていきます。

それを繰り返しているうちに、他の何かをしている時、仕事や家事、勉強や運動をしている時にも、力の入った長続きしない集中力とは違う、リラックスした中での物事を成し遂げる集中力がついてくるのです。

(次回につづく)

【今週の練功】
~ 内観して坐る~
・坐を組むかイスに座って、掌を上に向け、両手を膝の上に乗せてただ坐るだけです。
・静かな呼吸をしながら、胸の中が温かくなってくるのを待ちましょう。
・温かくなってきたら、その心地よさに没頭してみましょう。

*お知らせ
4/27(土)の夜に、和気がメイン講師をする「氣匠庵」の無料体験会が開かれます。
詳しくは「氣匠庵」の公式ホームページをご覧下さい。

心と体と呼吸の合作 =気功を始めよう・その3=



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心と体と呼吸の合作 =気功を始めよう・その3=2013/4/15

みなさん、お変わりございませんか?

僕は先週から名古屋盲学校での鍼灸、按摩、気功などの授業が始まりましたが、それに先立ち、遷宮前の伊勢神宮(内宮)に行ってきました。

やはり、宇治橋を渡って境内に入ると空気が変わり、体の中まで洗われる感じがしました。

さて、今週の気功の話です。あなたは、光の三原色を重ね合わせるとどんな色になるかご存知ですか?

失礼しました。そう、白でしたね。

赤と青と緑の光を重ねていくと、不思議なことに、真っ白になるんです。前にもお話しましたが、気功をするには「自分」以外の何の道具も要りません。

自分の体と自分の心、そして自分のしている呼吸だけを使って、自分の体内の気の滞りを改善し、気の巡りを良くしていくのです。

ですから、気功で用いられる自分の体と心、そして呼吸を合わせて「気功の三要素」と呼んでいます。

そして、この三要素の一つ一つを調えていくのが気功の練習、即ち、練功ということになるのです。

調えていくというのは、ピアノの調律と同じ意味で、良い状態にしていく、凸凹のないように、妙な癖のないようにしていく作業のことです。

体を良い状態にしていく、心を良い状態にしていく、呼吸を良い状態にしていくということを心掛けながら練功をしていくのですが、その場合に、光の三原色を重ね合わせていくように、それぞれに調えていく体と心と呼吸の三つの要素を重ね合わせていくのです。

そして、その調えられた三つの要素が重なり合ったところに「気功」が誕生するのです。

赤と青と緑の光を重ね合わせることによって、それら三つの色とは全く違う「白」という色を生み出したように、気功の三要素も同じで、からだと心と呼吸を調えていくということを重ね合わせていくことによって、「気功」というものを生み出していくのです。

ですから、気功というのは、その中に、調えられた体と心と呼吸が重なり合っている、即ち、その三つの合作が気功だということになるのです。

【今週の練功】
体と心と呼吸を調える「開合」の練功

・おなかの前で両手の掌を20㎝ほど離して向かい合わせにします。
・息を吸い入れながら両手を開いていき、
・息を吐き出しながら両手を近づけ、元の位置に戻してきます。

ただこれだけなのですが、幾つかのポイントがあります。

・息をすい入れる時間の長さと両手を開いていく早さ(時間の長さ)を合わせること(両手が開き終わった時に、息を吸うのがぴったり終わるようにする)
・息を吐き出しながら両手を近づける場合も同じ。
・両手を離していく時に、胸を左右に開き、肘から離れていくようにする。
・近づける時は、その逆の要領で。
・手の動きと空気の出入りの早さを一つにすることだけに心を向けることによって、体と心と呼吸が重なり合って、気功になっていくのです。


    気功を育てた母なる三つの源流=気功を始めよう・その2=


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    気功を育てた母なる三つの源流=気功を始めよう・その2=2013/4/8

    みなさん、お元気ですか。

    先週は、桜満開の京都、平安神宮に行ってきました。

    さて、今回は気功を育てた母なる三つの源流についてお話させて頂きます。

    気功を学ぶ上で知っておかねばならないことがあります。それは、気功にはその底辺に、気功を気功たらしめてくれる母なる三つの源流があるということです。その三つとは、

    ・東洋医学
    ・東洋的なものの見方
    ・中国武術

    の三つです。

    これら三つの領域、分野で用いられている理論や技を「養生」、「健康」という視点でまとめたもの、それが気功なのです。

    1、東洋医学

    東洋医学の基本的な考え方は、体中を巡っている経絡というルートの中を、気が順調に流れていれば病にはならず、その流れに不調が起これば病になるというものです。そして、経絡の気の流れを調えるスイッチのような働きをするのが経穴(ツボ)と呼ばれているものです。

    ですから、体の不調に対して、気の流れを良くするために、経絡の通っている手足を伸ばしたり、経穴を用いて活性化したりするのですが、このことを知っておくことは、気功を学ぶ上で大事な中身になってきます。

    2、東洋的なものの見方

    東洋的なものの見方にも、仏教、道教、儒教など、それぞれに違った深い内容があるのでしょうが、大きく一括りにして「東洋的」としてみました。西洋的なものの見方が、性質や働きの違いによって二つ、四つと分けて細分化し、差別化していくのに対して、東洋的な見方は、同一科、統合化していく見方です。

    例えば、天人合一といって、天(自然界)の働きと人の働きを統合化し、同じである、一緒に生きている、生かされているという見方や、心身一元といって、心の働きと体の働きは元々一体であるから、心の病は体にも現れ、体の病は心にも現れるという見方などをするのです。

    自然体という場合も、体の上の方は天空のように軽やかであり、中の方は海のようにゆるやかであり、下の方は大地の如くどっしりしているという「上虚下実」という形を大切にしています。

    このような自然観や身体観、或いは、座禅などに用いられている呼吸法や内観法が、気功の養生法、健康法の技に生かされていて、この東洋的なものの見方を知っておくことは、気功を学ぶ上で、とても大事になるのです。

    3、中国武術

    種目の名前は別にして、大まかに言えば、西洋的なものは直線的な力によるハンマー的な体の使い方をするのに対し、東洋的なものは、曲線的なムチのようなしなやかな体の使い方をします。

    柔(東洋)と剛(西洋)と表しても良いでしょう。この東洋のしなやかでムチのような体の使い方によって、気の流れを滑らかに出来るのです。ですから、体のしなやかな動きを身につけることは、気の流れを作る上でとても大事になってくるのです。

    このように気功には、それを育む母なる三つの源流があり、だからこそ気功は奥が深いものになっているのです。

    【今週の練功】
    ・生命力(丹田力)を育てる逆式腹式呼吸

    さほど難しい呼吸法ではありません。普通に胸の中に吸い入れた空気を下腹の中に吐き降ろすように息を吐くのです。下腹の中に息を吐き降ろすので、その圧力で下腹が中から膨れてきます。

    実際の息は口で抵抗を加えるようにして、ゆっくり吐き出しましょう。気を丹田に吐き降ろして蓄えていく呼吸法なので、丹田の力が補充され、生命力が付いてくるのです。

    一回に10呼吸ほど、一日数回行なって下さい。

    *お知らせ
    ・般若心経における「空」を体感してみよう!~菩薩静功を学ぶ~
    ・4/13(土)13時半~15時半
    ・名古屋市市政資料館(市役所東)
    ・1,500円
    ・お申し込みは
    kikounonakama@yahoo.co.jp


    2013/04/11

    気功の種類と練習方法=気功を始めよう・その1=


    中日新聞プラス 達人に訊け!

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    気功の種類と練習方法=気功を始めよう・その1=2013/4/1

    みなさん、こんにちは。名古屋の桜も、やっと咲いてくれましたね。(写真は我が家のしだれ桃です)

    さて、新年度が始まるのに合わせて、今週からは、あなたに気功を始めて頂こうと思います。

    1、こんな状態の人は、気功をして下さい。
    ・ストレスや緊張が取れない
    ・体調がすぐれない
    ・気力ややる気が出ない
    ・疲れやすい
    ・胃腸の調子が思わしくない
    ・常に、肩が凝っている
    ・便秘気味ですっきりしない
    ・ぐっすり眠れない
    ・何となくイライラし、気持ちが落ち着かない
    ・体力や免疫力に自信がない

    こんな風に書き出すと「わたし、当てはまります」という人が沢山おられるのではないでしょうか?

    そうなんです。気功は、心と体の健康の回復から維持、増進に至るまで、殆どの人が取り組める、取り組んで頂きたい東洋的な健康法、養生法なのです。

    2、気功治療は、何の資格も免許もない個人的な「施術」です。
    よく誤解されるのですが、巷に出回っている「気功治療」というのは、あくまでも個人的な「施術」です。

    医師や鍼灸師、マッサージ師、理学療法士、作業療法士のような国家資格がある訳でもなく、業界としての認定制度がある訳でもありません(気功の業界団体や組織はありません)ので、「私が気功で治療をします」と言えば、誰でも「気功治療」が出来るという、まさに民間の個人的な「施術」でしかないのです。

    これに対して、自分で行なう気功のことを「内気功」と呼び、内気功の修練によって培われた「気」を使って外部に働きかけることを目的とした気功を「外気功」と呼び、本来は、それを治療に用いたものが「気功治療」なのですが、日本においては、無責任、無放任の個人的な「施術」になってしまっているのです。

    3、あなたが行なう気功は「内気功」です。
    これでおわかりのように、僕があなたにお勧めしているのは、あなたが自分で自分の心と体の健康を回復し維持、増進するための気功、即ち、「内気功」です。(これからは、単に気功と呼びます)

    気功には、立ってするもの、坐ってするもの、寝ころんでするもの、或いは、体を動かしてするもの、動かさないでするものなど臥あり、自分の体力や状態、状況に応じて、自由に練習できます。

    公園で太極拳のようにもできるし、部屋の中で坐禅のようにもできるし、或いは、布団の中で、眠る前や起き出す前にも出来る、幅の広い練習方法を持っています。

    気功に用いる用具は、自分の体と自分の心、そして自分がしている呼吸だけなので、この点においても、気功は、TPOに合わせ、いつでも、どこでも練習出来る優れた健康法、養生法なのです。

    さあ、あなたも自分の心と体の健康を回復、維持、増進させるために、気功を始めましょう。

    【今週の練功】
    *気功の練習のことを練功と言います。

    ◆生きる底力を養う手当法
    *病中、病後の体力を回復させたい人にお勧めです。

    ・坐って出来ます。(イスでも可)
    ・左の足の裏(特に土踏まず)を右手の掌で包むように握ります。
    ・左手の掌を下腹(へそから指四本分下がったところ)に当てます。
    ・その状態で、おなかでゆっくり呼吸をし、下腹の中が温かく感じるまで続けます。
    ・反対も同じようにします。
    ・一日数回、少なくとも、夜、床に着く前に一回を習慣にし、最低一ヶ月は続けましょう。
    ・薬ではないので特効性はありませんが、気がつくと、「家族や友達から
    元気になったみたい」、「顔色が良くなったね」って言われますよ。

    *気功教室以外にも、あなたの状態に合わせた「個人レッスン」や「団体レッスン」もお引き受け致しておりますので、和気までご相談下さいませ。

    あなたは大丈夫?~その4・自然治癒力、強くしてますか?~



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    あなたは大丈夫?~その4・自然治癒力、強くしてますか?~2013/3/25

    みなさん、こんにちは!お彼岸も過ぎ、いよいよ春本番ですね。

    さて、今週は、自然治癒力の話です。

    1、自然治癒力って?
    私たちの体は、傷を負っても骨折しても、それを修復していく能力を持っています。食あたりをしても下痢によって悪いものを追い出したり、風邪を引いても熱を出して白血球の活動を活発にして菌を殺して風邪を治します。

    このような体の修復力、回復力を自然治癒力と呼んでいます。

    そして、この自然治癒力が生命力そのものであリ、大抵の病はこの自然治癒力、生命力によって治しているのです。

    私たちの体のなかでは、毎日、二、三千程度のガン細胞が作られているそうですが、それが病としてのガンにならないのは、この自然治癒力、生命力のおかげなのです。

    では、この自然治癒力、生命力は何によってもたらされているのでしょうか?

    2、ホリスティク的な見方の大切さ
    自然治癒力、生命力を旺盛にするという立場からすれば、どんな病も体の一部の問題ではなく、全身的な、その人の生活や人生そのものの問題だと言えます。毎日の暮らし方、生き方が自然治癒力、生命力の元になるのです。

    それを具体的に言いますと、

    ・生活リズムのあり方
    ・食事のあり方
    ・運動のあり方
    ・心のあり方

    などがアゲられます。

    (1)生活リズム
    昔から言われているように、生活リズムの基本は「早寝早起き」です。きちんとした睡眠に勝る養生法はないでしょう。

    自然治癒力、生命力を弱体化させるものの第一は、夜更かしをはじめとした不規則な生活リズムだということを覚えておきましょう。

    (2)食事
    私たちの体を構成するものは、全て食事によって外部から取り入れなければなりません。病を治すという視点から言えば、血液によって体中の細胞に運ばれる栄養分が重要になります。

    何を食べるのか、何を食べないのかということによって、自然治癒力、生命力は強くもなるし、弱くもなるのです。良質のタンパク質やビタミン、ミネラルの多い食品を満遍なく食べることに心がけましょう。

    因みに、東洋医学では、緑黄色の野菜、赤色の野菜や肉(魚)、豆類、芋類、ネギや玉葱、大根などの少し刺激性ある野菜、海草類などを満遍なく食べること、酸味、苦味、甘味、辛味、塩味の五味を摂取することを奨めています。

    テレビなどの「○○が何々に良い」という情報に振り回されて、それを集中的に食べるような偏りは、自然治癒力、生命力には相応しくない食べ方だと言えるでしょう。

    (3)運動のあり方
    血の巡り(東洋医学的には気血の巡り)を良くするためには、運動は不可欠です。運動と病、運動と自然治癒力に関する実証的な研究は数多く行なわれていますが、ここでは(学術論文ではありませんので)大まかな結論的な話をお知らせします。

    ・週に一、二回、一、二時間の運動をする人は、運動をしない人より風邪を引きにくい。
    ・激しい運動を続けている人は、軽めの運動を続けている人より、風邪を引きやすい。
    ・筋肉に少しだけ負荷をかける運動は、ミトコンドリアを増やし、基礎代謝を高め、体温を上げる。
    ・筋肉に負荷をかける運動は骨を強くする。
    ・20分程度の規則的な筋肉運動は脳内セロトニンの分泌を促進する。
    ・ストレッチは血管の弾力性を増大させる。

    まだまだあるとは思いますが、これらをまとめてみますと、毎日、20分程度のウォーキングを続け、その中に、時々、早足歩きやスロージョギングを加え、週に二回ほど二時間程度の軽めの運動や無理のない筋肉運動、ストレッチなどを続けると自然治癒力は高まっていくということになります。

    (4)心のあり方
    東洋医学は「心身一元」という考え方なので、心のあり方が体に影響を与えるということについては素直に理解できるのですが、西洋医学では心のあり方は余り問題にはされません。

    しかし、病を治していくことに対して、本人の生きる力、即ち、自然治癒力、生命力が大きな役割を果たしていることに異をはさむ人はいないでしょう。

    そして、精神神経免疫学という学問の発展によって、心のあり方が自然治癒力、生命力に大きく関与していることがわかってきました。これも、実証的な研究の話ではなく、大まかな話ですが、

    ・怒りや憎しみの感情は、自然治癒の働きを阻害する。
    ・失望や落胆は自然治癒力を低下させる。
    ・心の安定は自然治癒力を発揮させる。
    ・笑いは自然治癒力を高める働きがある。

    などです。

    敬老の日に、長寿の人たちへのインタビューなどを観ていますと、みんな笑顔で、物事にクヨクヨしない人が多いようですが、明るさと終着のなさが健康には良いのでしょう。

    3、自然体と平常心を作ろう!

    長々と書いてきましたが、こう見てきますと、自然治癒力、生命力を高める方法には特殊な方法はなく、昔からなされてきた普通の暮らし方が最も良いことがわかります。

    色々なものを満遍なく食べること、適度な運動をすること、物事にとらわれず陽気に暮らすこと、早寝早起きを心がけることに尽きるようです。

    そして、これらのベースに流れているものが、自然体と平常心だと思うのです。

    僕がみなさんにお勧めしている「気功」や「ふぁんそんテクニック」は、今回お話してきました自然治癒力、生命力のベースになっている自然体や平常心を作る上で、極めて効果の高い取り組みだと思います。

    みなさんも、自然治癒力、生命力を高めるためにも、あなたの暮らしの中に「気功」の技や「ふぁんそんテクニック」を取り入れて下さい。


    あなたは大丈夫?~その3・ストレスためていませんか?~


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    あなたは大丈夫?~その3・ストレスためていませんか?~2013/3/18

    みなさん、こんにちは!

    先週の火曜日、満開のしだれ梅を感じに、平針にある名古屋市農業センターに行ってきました。それはそれは美しい光景でした。

    さて、今週は、ストレスが心身にもたらす影響の全般について考えてみることにします。

    1、緊張やストレスの持続は心身にダメージを与える

    強い緊張やストレスが加わり、「闘争か逃走か反応」とまではいかなくとも、交感神経優位の状態になり、アドレナリンが分泌され、血圧が上昇し、血糖値が高くなる状況が持続していくと、高血圧や糖尿病の大きな要因になることは既にお話させて頂きました。

    しかし、それだけではありません。ストレスが関与する病気や症状は、 全身に及びます。いわゆるストレス性疾患として次のようなものがあるそうです。

    ・気管支喘息,過喚起症候群・本態性高血圧症,狭心症,心筋梗塞・胃潰瘍、十二指腸潰瘍,過敏性腸症候群,潰瘍性大腸炎・糖尿病・筋収縮性頭痛,痙性斜頚,書痙・慢性蕁麻疹,アトピー性皮膚炎,円形脱毛症・慢性関節リウマチ,腰痛症・夜尿症・眼精疲労,本態性眼瞼痙攣・メニエール病・顎関節症など
    (日本心身医学会の新しい診療指針から)

    専門的なことはわかりませんが、緊張やストレスが加わると、気持ちが落ち込む、眠れない、肩が凝る、頭痛、便秘、食欲低下など、私たちは日常的な経験によって、ストレスが心や体に影響を与えていることを知っています。

    そして、緊張やストレスが長期化すると、元気がなくなり、不安感が出てきて、いわゆる「うつ」の状態になっていきます。

    ・食欲がない
    ・寝つきが悪い、すぐに目が覚める、眠気がとれない
    ・肩が凝る、
    ・背中や腰が痛む
    ・疲れやすい
    ・焦りや不安感が強くなる
    ・思考力や集中力が低下する
    ・気分が沈んで、何事にも興味が持てない
    ・自分をだめな人間だと思う
    ・死んでしまいたいと思う

    こんな状態が続く場合には、きちんとした対処をする必要があると思われます。

    2、「ふぁんそんテクニック」はストレスの緩和に有効な方法
    ふぁんそんテクニックは、交感神経優位の状態を副交感神経優位の状態にもっていきます。アドレナリンの分泌を抑制し、快楽物質や不安除去物質などの脳内ホルモンを分泌させ、いわゆる執着心を消去させていきます。

    そのことによって、緊張やストレスが心身に及ぼす様々な影響を和らげて行くのです。外に向いていた意識を体内の体感に向けることで体性感覚を開発し、脳波をα波にし、自律神経を副交感神経優位に導く「ふぁんそんテクニック」は、現代人の心身の健康の必需品なのだと考えています。

    あなたは大丈夫?~その2・糖尿病的な暮らし方してませんか?~



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    あなたは大丈夫?~その2・糖尿病的な暮らし方してませんか?~2013/3/11

    みなさん、こんにちは!先週の水曜日、3月6日(水)に名古屋城を訪れ、春の足音を体感してきました。

    さて、今週は、前回の「高血圧」に引き続き、生活習慣病の西の横綱、糖尿病についてのお話です。

    1、何故、血糖値は高くなる?

    野ウサギが美味しそうにエサを食べていました。えっ? また、野ウサギの話ですか?
    そうです。そこにまたまたトラがぬっと顔を出すんです。

    私たちも、同様に、夜道を歩き、、横道から大きな犬や大男に、ぬっと顔を出してもらいましょう。野ウサギも私たちも、サッと身構え、逃げるか! 闘いを挑むか! という態勢に入ります。

    この状態を「闘争か逃走か反応」と言いましたよね。

    顔は青ざめ(ウサギは?…どうなるのかな?)、心臓は飛び出すくらいにバクバクしています。その時に血糖値はどうなっているのでしょうか。

    そう、勿論、血圧と同じで、急上昇です。

    これも、交感神経が最高に優位になったからです。強いストレスが加わり、交感神経が優位になると、アドレナリン(ノルアドレナリン)というホルモンが分泌されます。

    これらのホルモンは、心臓を活発にし、血管を細くして血流速度を速めて血圧を高くすると同時に、肝臓に働きかけ、血液中にブドウ糖を放出させます。

    高血糖状態を作るのです。逃げたり闘ったりする為の手足の筋肉の動きを活発にするためです。

    しかし、このアドレナリンの分泌と、糖を分解するために膵臓から分泌されるインスリン(インシュリン)は、拮抗的に分泌されるのだそうで、つまり、アドレナリンが分泌されるとインスリンは分泌されないという状態になるのです。

    つまり、強いストレスが加わり、その緊張状態が持続すると、ブドウ糖を分解するのに作用するインスリンの分泌が抑制され、血糖値は高くなり、従って、糖尿病が引き起こされていくということなのです。

    また、間隔をあけて食事をすると、インスリンは必要に応じて分泌されるようですが、だらだら食べることをしていると、分泌されていたインスリンが、「こりゃぁ、どんなに糖を分解しようと思っても、こう次から次へと糖が入ってきたんじゃたまらんわい」とばかりに、分泌しなくなるそうなので、だらだらの飲食週間はやめるようにして下さいね。

    2、是非、気功の技やふぁんそんテクニックを身につけて下さい。

    気功の技やふぁんそんテクニックは、ちょっとした体の動きを使って(練習していけば、体の動きを使わなくても)心の緊張をラクにゆるめ、平常心になることが出来るようになります。

    緊張やストレスが加わる状況から逃げ出したり、離れたりすることは出来なくても、つまり、交感神経が優位に働く環境にいたとしても、その場で、ちょっとした時間で、緊張やストレスから離れ、高血圧や糖尿病になっていく状態を緩和、消失させることは出来るのです。

    だからこそ、緊張とストレスいっぱいの中で忙しく働いているあなたに、気功やふぁんそんテクニックを身につけて頂きたいのです。

    また、コマーシャルですが、「名古屋ふぁんそんクラブ」というのがありますので、お知らせ致します。

    【名古屋ふぁんそんクラブ】
    ・毎週金曜日の夜7時から9時まで、名古屋駅の西(地下鉄1区)にある亀島コミュニティセンターにて開催している気功とふぁんそんテクニックの勉強会です。

    ・会費は、一ヶ月2,000円、一回体験参加 1,000円です。

    お問い合わせは、
    和気信一郎
    09019816957
    kikounonakama@yahoo.co.jp
    までお願い致します。


    あなたは大丈夫?~その1・高血圧~



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    あなたは大丈夫?~その1・高血圧~2013/3/4

    みなさん、こんにちは!我が家の「笑顔」という名のサザンカがやっと咲いてくれました。

    さて、今週から、気功やふぁんそんテクニックがどんな症状を改善し、それは、体のどんな変化によってもたらされていくのかということについてお話させて頂きます。

    その一回目は、生活習慣病の東の横綱、高血圧についてです。

    1、何故、血圧は高くなる?
    野ウサギが美味しそうにエサを食べていました出し抜けに野ウサギの話です。そこに、トラがぬっと顔を出します。その時の野ウサギの気持ちになってみて下さい。

    私たちも、そんな体験、ありますよね。夜道を歩いていると、横道から大きな犬や大男がぬっと顔を出します。
     
    野ウサギと同じです。サッと身構えます。顔は青ざめ、心臓は飛び出すくらいにバクバクします。その時に血圧はどうなっているでしょうか。

    そう、勿論、急上昇です。

    これは、交感神経が最高に優位になったからです。交感神経が最高に優位になっている状態を「闘争か逃走か反応」と呼んでいます。

    野ウサギも私たちも、サッと身構え、逃げるか、窮鼠猫を噛むのように闘いを挑むかの態勢に入ります。逃げたり闘ったりするためには、それに必要な手足の太い筋肉に大量の血液を送り込まなければなりません。

    血管を細く絞り、血流を速くします。当然のこととして、心拍数は速くなり、血圧は高くなります。血圧は、こうして高くなるのです。

    交感神経は、血管を収縮させて、血流を速くする働きをしています。ですから、交感神経優位になると、血圧は上がるのです。

    2、自律神経の乱れ
    私たちの体の中のバランスを保っている恒常性機能の一つに自律神経があります。自律神経は、交感神経と副交感神経とのシーソー的変化によって体内の働きを調節しています。

    昼間は、主に交感神経が優位に作用し、活動的な動きを助け、夜間は、主に副交感神経が優位に作用し、手足の筋肉を休め、体内(内臓)の働きを促しています。

    ところが、私たちの生活習慣によって、このバランスが崩されていくのです。

    3、どうして生活習慣病と?
    自律神経の乱れは、生活リズムの乱れと心の緊張、ストレスがその原因です。自然界の動物のように、起きている時間と寝ている時間のバランスが取れている訳ではなく、起きている時間帯が圧倒的に多くなっています。

    交感神経優位の時間帯が長いのです。これは、ある意味、人類としての進歩ですから仕方のないことだと思います。。

    では、起きている時間帯の中に、ゆったりとした、副交感神経優位になる時間を持っているかと言えば、そうでもないのです。

    通勤の満員電車や車の渋滞で心は休まらず、パソコンとにらめっこの仕事や、流れ作業に息つく暇のない仕事、相手方との取引や顔色伺いの仕事など、心は緊張の連続です。

    家事と育児、介護や看病に追われ、独りゆっくりする時間的余裕もありません。そんな生活が続いているのですから、「闘争か逃走か反応」とまではいかないかも知れませんが、それと同じくらいに交感神経優位の連続、血圧上昇の連続になっているのです。

    高血圧の90%以上は、特定の原因のわからない本態性高血圧です。以前は、加齢によるものと考えられ、「成人病」と呼ばれていました。

    しかし、特定の原因はわからないけれど、不摂生な飲食や生活、ストレスが関与し、これらを改善することで予防が出来るということから、1996年以降、生活習慣病と呼ばれるようになりました。

    4、副交感神経優位にできる取り組みとしての「気功」、「ふぁんそんテクニック」
    僕は、高血圧対策として、交感神経優位から副交感神経優位にする取り組みが重要だと感じています。

    緊張し、ストレスいっぱいの体を、ほんの少しの体の動きを使った「ゆるめる技」で、血管を広くし、血流速度を遅くし、血圧を安定することの出来る「気功」や「ふぁんそんテクニック」を、こんな時代だからこそ、僕は提案しているのです。
     
    キーワードとしての「副交感神経優位」を作る技をあなたも身につけて下さいね。

    ※次回は、糖尿病についてお話させて頂きます。

    尚、毎月一度、京都のお寺で「ゆるめる技」や「癒しの技」を体感する催しを開催していますので、お知らせさせて頂きますね。

    あなたの体と心を、月に一度のメンテナンスで、健康的にリフレッシュしてみませんか!



    四つのキーワードで心身の健康が



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    四つのキーワードで心身の健康が2013/2/25

    みなさん、こんにちは!

    春は名のみの風の寒さや~と言わんばかりに寒い日が続いていますが、体調、お変わりございませんか?

    さて、今回から、気功流癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックの柱になっている「ゆるめる」ということの体や心に及ぼす影響、効果について述べさせて頂くことにします。

    1、キーワードは四つ
    僕が20余年にわたり体感を通して学んできました気功流の癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックにはキーワードとなる言葉が四つあるんです。それは、

    (1)α(アルファ)波
    (2)副交感神経
    (3)脳内セロトニン
    (4)体性感覚

    の四つです。気功流の癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックが何故に体や心に良い影響を及ぼすのかと言いますと、

    (1)脳波を、脳が活発に働いている時のβ(ベータ)波からリラックスしている時のα波、更に、まどろみ状態のθ(シータ)波に導くことができる
    (2)自律神経を、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に導くことができる
    (3)脳内のアドレナリンを抑制し、セロトニンの分泌を促進することができる
    (4)外部の情報を採り入れる五感や意識の脳の働きを抑制、消去し、体内感覚を体感する体性感覚とそれを受け止める脳の働きを開発することができる

    の四つの働きを持っているからだと考えています。そして、これらの働きによって、

    ・高血圧や糖尿病などのいわゆる生活習慣病の改善
    ・頭痛や便秘、不眠などの不定愁訴、自律神経失調症などと言われる症状の改善
    ・肩こり、腰痛、目の疲れなどの慢性疲労性疾患の改善
    ・胃腸弱とか虚弱などと言われる人の体質改善

    などの身体的効果と同時に

    ・イライラ、焦り、不安などの精神的不安定
    ・うつ的状態
    ・「ねばならない」と言った心の堅さやとらわれ、執着心、心の縛り

    など、精神的な緊張、ストレスも和らげ、消去していきます。

    僕が、みなさんに気功流の癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックを身につけて頂きたいと願っているのは、簡単に出来る体の動きと体感によって、あなたやご家族の心身の健康の維持、改善にお役に立つことが出来ると信じているからです。

    そのために、次回からは、四つのキーワードに沿って、気功流癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックがどんな風に体や心に良い影響、効果をもたらしていくのかという、少し各論的な話をさせて頂くことにしますね。

    ※あなたの地域や職場において、気功流癒しのテクニック、ふぁんそんテクニックの体験会を企画して頂ければ、僕、和気信一郎がお伺い致しますので、ご検討してみて下さいませ。

    お問い合わせは
    kikounonakama@yahoo.co.jp
    まで。



    2013/03/13

    菩薩静功5…内観と寂静・ふぁんそんテクニック=その13=



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    菩薩静功5…内観と寂静・ふぁんそんテクニック=その13=2013/2/18

    みなさん、こんにちは!毎年、一月には花を咲かせていた我が家の笑顔という名のサザンカがやっと蕾を膨らませてきました。

    さて、今週は、「菩薩静功」の最終回です。「内観」と「寂静」という坐り方をご紹介させて頂きます。

    9、内観
    内観という言葉は坐禅や心理学などでも様々に用いられていますが、ここでは、そんな難しいことではなく、胸の中に気持ちを向けて、胸の中の温かくゆるんでいく感覚を体感しましょうという程度の意味で用いています。

    【形と感覚】

    ・両腕で輪を作り、両手を挙げて、胸の前で掌を両胸の間に向けましょう。
    ・指はやや開き、指先を20㎝ほど離して向かいあわせましょう。
    ・肩に力が入らないように、肩と肘を降ろし、胸の前で大きな空気のボールを抱き抱えたような形です。
    ・空気を抱いている体感が出て来たら、気持ちを胸の中に向け、両手で抱いている空気と自分の中の温かさが溶け合っていくような感覚をじっくり体感してみましょう。

    10、寂静
    寂静は、涅槃と同じ意味です。涅槃は、梵語のニルヴァーナという言葉の音訳で、ローソクの火をふっと吹き消したように、煩悩の炎が消え去り、心が静まった穏やかな状態を言います。その意味を表した言葉が「寂静」なのです。

    【形と感覚】

    ・十本の指を組み合わせ、掌を上に向け、腕はやや丸い形で、坐した足の上に両手を置きましょう。
    ・親指の先は掌の上で向かい合わせて、そっとふれ合うようにして下さい。
    ・気持ちを胴体の中全体や下腹の中に向け、そこに出て来る温かな感覚を体感してみて下さい。
    ・やがて体の中全体が温かな空気で満たされ、自分を取り巻いている温かな空気と溶け合い、自分の体が薄れていくような感覚になるくらいまで坐ってみると良いでしょう。
    ・終わる時は、両手をすり合わせ、顔や頭をマッサージしてから終わりましょう。

    菩薩静功には、南無、禅定、後光、不動、安心、無邪気、蓮華、無走、内観、寂静の十種類の坐り方がありますが、順番がある訳でも、幾つしなければならないなどという制約がある訳でもありません。

    気功というものは、本来、自分の心と体の縛りを解き放ち、心地よさの体感を味わいながら、明るく元気な「わたし」を取り戻していく取り組みです。

    一日一回、心を沈めて坐ってみるようにし、その時に、幾つかの心地よさを体感出来る坐り方を知っておくと良いだろうなぁと思って作ったものですから、また、あなた自身で、あなたに合ったものに作り尚してみて下さい。

    来週からは、体をゆるめて「ふぁんそん」の状態になることが、どんな風に体や心に良いのかについて書いていきますので楽しみにしていて下さいね。

    尚、「ふぁんそんクラブ」というブログをつくり、「ふぁんそんテクニック」の考え方などについて書いていますので、良ければ参考にして下さい。

    2013/03/12

    菩薩静功4…蓮華と無相・ふぁんそんテクニック=その12=



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    菩薩静功4…蓮華と無相・ふぁんそんテクニック=その12=2013/2/11

    みなさん、こんにちは!立春も過ぎ、少しずつ季節も春めいてきていますね。さて、今週は、「菩薩静功」の中の「蓮華」と「無相」という坐り方をご紹介させて頂きます。

    7、蓮華
    蓮華の花を観音さまが持っていたり、阿弥陀さまが蓮華の上に立っていたりする仏像をよく見かけますが、蓮華が仏教の象徴にされたのには理由があります。蓮華や睡蓮は、綺麗な花を咲かせますが、決して綺麗な場所から咲いている訳ではなく、泥の中に咲いています。

    その泥を私たちの俗世間、煩悩渦巻くこの社会と見立て、その中に根を張りながらも、自らは凛とした姿で綺麗な花を咲かせるというところから、蓮華を生き方の象徴にしているということです。

    【形と感覚】
    両手を胸の前で合唱し、親指と小指をふれ合ったまま、他の指を開いて蓮華の花のような形にします。肩と肘を下ろして、その蓮華の花が両胸の間の高さに来るようにし、体重を尾骨側に落として背筋をシャンとします。

    掌、即ち、蓮華の花が温かくなるのを待ちましょう。掌に温かさが出てきたところで、気持ちを胸の中に向けて下さい。胸の中まで温かくなり、穏やかな気持ちになってきますよ。その穏やかな温かさを心ゆくまで味わって下さい。

    8、無相
    無相というのは、対立がない、バリアがないという意味です。「相」というのは、相互とか相関関係とか相思相愛などと用いられているように、二つの存在があるということを前提にした言葉ですが、それが「無」なのですから、二つが無くなる、つまり、バリアが無くなるということなのです。

    【形と感覚】
    両手を体の横で、斜め下30度暗いに延ばし、掌を前に向けます。自分が広い宇宙の隅に坐って、その宇宙の空間を丸ごと抱き抱えている、受け止めているようにしていると、その大きな空間と自分の体の中の感覚が一つになったような、皮膚というバリアが無くなったような感覚になってきます。

    あらゆる対立が消失していくような感じを体感することで、あらゆるものを受け止めることが出来るような気持ちになってきます。この体感が、心身のゆるんだ「ふぁんそん」の感覚なのです。

    心身のゆるみを体感するふぁんそんテクニック」について、更に深めてみたいと思われる方は、下のブログも読んでみて下さい。

    菩薩静功3…安心と無邪気・ふぁんそんテクニック=その11=



    中日新聞プラス 達人に訊け!

    和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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    菩薩静功3…安心と無邪気・ふぁんそんテクニック=その11=2013/2/4

    みなさん、こんにちは!節分も過ぎ、立春になりました。いよいよ春ですね。と言っても、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、まだまだ寒い日が続きます。そして、春の木の芽時には体調を崩しやすいものです。

    そんな時にこそ、自律神経や内分泌ホルモンの働きを調える、ふぁんそんテクニックの中の「すわり金魚」(12/3の記事)や「すわりイルカ」(12/10の記事)を参考に、背骨をゆらゆら揺らしてみて下さい。

    その後に、今からお話する「菩薩静功」をしてみると、その効果抜群ですよ。

    5、安心(あんじん)
    「安心(あんじん)」とは、完全なる心の安らぎを得た状態、心の安定した状態のことを言います。私たちは、日々、様々な出来事や他人の言動に振り回され、自分を見失っています。心が乱れ、ストレスは増すばかりです。
     
    そんな暮らしをしていては、心が壊れ、体にも様々な変調を起こしてしまいます。一日一度は、世間や他人(自分以外の人)から離れ、「わたし」を感じ、「わたし」の心をリセットして下さい。

    【形と感覚】
    両手の掌を上に向け、坐した膝の上に置き、胸板から肩の前あたりまでを開いた感じ(皮膚が少し伸びている感じ)にして、ラクに背筋を伸ばしてから体重を尾骨側に降ろします。

    気持ちを、胸の中に入れ、胸の中がゆっくりゆるみ、温かくなっていくのを体感しましょう。やがて、胸の皮膚感覚が薄れ、体の中と体の外(前側)の空気が一つに溶け合っていく感じになってきます。その体感を心ゆくまで味わってみましょう。
    ※9/3、癒しの体感の記事もご覧下さい。

    6、無邪気
    幼子が他人の目や世間体を気にせずに遊んでいるのを見て、私たちは「子供は無邪気でいいなぁ」などと言います。天真爛漫に、無心に何かをしているのは、見ていて清々しささえ感じます。

    それは、「無邪気」だからなのでしょう。無邪気、つまり、邪気が無いのです。打算、欲得、駆け引き、保身、世間体など、私たちの心を乱れさすあらゆる邪気が無いから清々しいのです。そんな邪気の無い心地よさを体感するのが、この「無邪気」という坐法です。

    【形と感覚】
    肩の横で、肘を曲げた状態で両手の掌を上に向け、指先を外に向けましょう。肩と両手の上に大きな空気の層を乗せているような感じで、気持ちを顔の中にいれましょう。

    やがて顔の中がゆるみ、両手で支え持った肩の上の空気の中に顔や頭が溶けていき、消失していく感じが出て来ますので、その体感を心地よく味わって下さい。頭が消失していますので、 打算、欲得、駆け引き、保身、世間体など、私たちの心を乱れさすあらゆる邪気も消失していくのです。

    【お知らせ】
    去る1月27日に開催された、内的ゆるみの技を学ぶ「ふぁんそん教室」の動画がご覧になれます

    2013/02/19

    菩薩静功2…後光と不動・ふぁんそんテクニック=その10=



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    菩薩静功2…後光と不動・ふぁんそんテクニック=その10=2013/1/28

    3、後光
    宗教画などでは、お釈迦さんや他の如来・菩薩など、或いはキリストやマリア様の頭の周りには光り輝く輪が描かれています。いまの、純真無垢ではない私たちには見えないけれど、昔の人たちや子供たちには、聖者の発する清らかなオーラが光り輝いて見えていたという話を聞いたことがあるのですが、確かにそんな気がします。

    単に絵の一つの装飾として頭の周りに光の輪を描いた訳ではないはずです。

    私たちも、思惑や駆け引きなどから離れ、心を静めていると、脳内の緊張やストレスの気が消失し、心地よい穏やかな気が自分を取り巻いていくようになるのではないでしょうか。「後光」は、そんな感覚を体感する「ふぁんそんテクニック」です。

    【形と感覚】
    両手を横から上げ、肩の上に大きな気のボールがあり、それを両手で挟むように、こめかみや側頭部のあたりで掌を向かい合わせにします。ちょうど、大きな気のボールが頭を包んでいるような感じです。

    肩に乗っている感覚、両手で挟んでいる感覚を大事にしながら気持ちを顔の中に持って行くと、両手で持った大きな気のボールの中に顔や頭が溶けていき、消失していく感覚が出てきます。

    そんな感覚が体感できるまで続けてみましょう。頭の中の緊張やストレスが消失し、きれいなオーラが頭の周りに出来てくると思いますよ。

    4、不動
    不動という言葉からは、岩のようにどっしりとして押しても引いても動かないといったようなイメージがありますが、少し違うんです。頑固に固まっているのではなく、やわらかく対応できる心や体になっているという意味です。

    動かないのではなく、動かされないのです。
     
    かって貴乃花が横綱だった頃、自分の相撲道を「緩急自在」と表したことがあります。自分の形になってグイグイと攻めるというのではなく、相手が突っ張ってこようが押してこようが、或いは、右四つや左四つに組んでこようが、何れにも自在に対応し、相手の得意な形でも勝っていくというやわらかな強さを指しています。

    他人の言葉に揺り動かされて泣いたり傷ついたり、思わぬ出来事に慌てふためいたりするのではなく、ゆったりとやわらかく受け止める心や体のことを「不動」と表しているのです。「不動」は、そんなやわらかな心や体を作る「ふぁんそんテクニック」です。

    【形と感覚】
    両手の掌を下に向け、ウエストラインでやや前に出し、ちょうど腰までお湯に浸かって、肘から先をお湯の上に浮かべているような形です。掌をやや広げ、掌全体でお湯の上に乗せるようにして下さい。

    手を持ち上げているのではなく、お湯の上に乗せているような感覚で、気持ちを下腹の中(丹田)に持って行き、下腹の中に温かさが感じられるまで続けましょう。

    よく、「腹が据わった人だ」などと言いますが、そんな堂々とした生き方が作られていくと思いますよ。

    次回は、5、安心、6、無邪気という「菩薩静功」をお伝え致します。


    様々な感覚で「ふぁんそん」を体感する菩薩静功1・ふぁんそんテクニック=その9=



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    様々な感覚で「ふぁんそん」を体感する菩薩静功1・ふぁんそんテクニック=その9=2013/1/21

    「ふぁんそん」というのは、中国語の放鬆(ほうしょう)のことで、即ち、体の内部が鬆(す)が入ったような空洞感覚になり、その感覚が四方八方に放散しているような体のゆるんだ状態とその感覚を総称したものです。

    その「ふぁんそん」の状態と感覚を作っていく技術が「ふぁんそんテクニック」で、「ふぁんそん」を体感する感覚は、外部の情報を受け止める五感とそのための意識的な脳の働きではなく、体内感覚を体感する体性感覚とそれを受け止める、脳によってもたらされます。

    体性感覚には、
    ・運動感覚
    ・皮膚感覚
    ・体内感覚
    があります。

    これまでは、主に、受動的な運動感覚の体感や皮膚自体の体感の訓練をしてきた訳ですが、今日からはもっと内部の体内感覚や、外部との融合感、一体感などを体感する「ふぁんそんテクニック」の練習を行ないます。

    その前段として、是非、癒しの意味(9/3)、気のボール(9/10)、ふぁんそん感覚「9/17」の記事を参照して下さい。

    【菩薩静功】
    菩薩などというと、何だか仏教的な感じがしますが、ここでは、「ふぁんそんを深める人」というような意味合いで用いています。菩薩というのは、サンスクリットの言葉の「ボディ・サットヴァ」の漢訳の略語です。

    ボディは覚り、サットヴァは衆生を意味し、併せて覚りを求める人々という意味になり、修行者、求道者という意味なので、ここでは「ふぁんそんを深める人」と解釈して用いているのです静功というのは気功の用語で、体の動きを用いないでする練習(練功)のことです。

    菩薩静功は、体内の「ふぁんそん感覚」や外との融合感、一体感を体感するために作った十の形で、それぞれに違った感覚を体感することが出来ます。立った姿勢、坐った姿勢のどちらで練習されても構いません。

    1、南無
    南無というのは梵語の「ナーム」のことです。帰依致します、身も心もお任せ致しますというような意味で名付けました。
    【形と感覚】
    両手を胸の前で合掌した形です。 両手を両胸の間の高さで合掌し、やや前に出して、肘から先が斜め45度くらいに倒れた形にします。ふぁんそんの感覚が胸板から胸の中に染み込んでいく感覚が体感できるまで続けてみて下さい。

    2、禅定
    この言葉は、梵語と漢語の合体語です。禅は「ディヤーナ」で、体と心を統一すること、そのことによってもたらされる境地のことで、定は、その境地を漢字で表したものです。定の梵語はサマディ(三昧)になります。
    【形と感覚】
    下腹の前で両手を重ね、掌を上に向け、親指の先をそっとふれた形です。メインの感覚を骨盤の中(丹田)に置き、その感覚が胴体いっぱいに膨らんでいく感覚が体感できるまで続けてみましょう。

    ※いよいよ「ふぁんそん教室」が始まります。
    http://blog.livedoor.jp/kikounosensei-fans



    ムチのようにしなやかな腕を作る「腕ワカメ」=ふぁんそんテクニック・その8=



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    ムチのようにしなやかな腕を作る「腕ワカメ」=ふぁんそんテクニック・その8=2013/1/14

    「ふぁんそん掌」は上手になられましたか?

    今回は、掌での気の感覚だけではなく腕の中で気を動かせるようにするための「腕ワカメ」という「ふぁんそんテクニック」をお伝えしますね。

    おなかの前で「ふぁんそん掌」をしながら、両手を近づける時も遠ざける時も、手首から動かすようにしてみて下さい。両手が遠ざかる時に、手首から掌、指は掌側にやわらかくゆるみ、両手が近づく時に、掌の皮膚は伸び、手の甲側にやや反ったような形になります。その動きを続けながら、手首の間接の中の粘っこく揺らされている感覚を体感してみましょう。

    その手首の中の体感が出てきましたら、次に、肘からの動きに替えて、同じように、肘の関節の中のゆるみが体感できるようになるまで続けてみて下さい。

    そして、更に、肩から動くようにして、肩関節の中のゆるみを体感し、最後は、両胸(大胸筋)を左右に広げたり狭めたりする動きにし、その胸の動きが肩をゆらし、肩の揺れが肘をゆらし、肘の揺れが手首をゆらし、手首の揺れが「ふぁんそん掌」を作っているようになるまで練習します。

    ムチは、取っ手のところを動かすだけで、ムチの先は思った方に自由に動きますが、ゆるんだ腕というものは、ムチのように、取っ手の部分、即ち、大胸筋を動かせば、指の先までやわらかく動くのです。

    ですから 左右の動きだけではなく、上下、前後、斜めなど、自由に方向を決め、腕をやわらかくしなやかに動かしてみて下さい。

    「ふぁんそん教室」が1月27日(日)から毎月第4日曜日に開催されます。関心のある方は、和気のブログをご覧下さいませ。

    (いまのところ、気功、太極拳、少林寺拳法、踊り、神楽、鍼灸、マッサージなどをなさっていらっしゃる方々からの「参加希望」のメールが寄せられています。勿論、全く何もかも初めての方もいらっしゃいますからね。)


    2013/01/21

    掌をふぁんそんにし、気の感覚を体感する「ふぁんそんクラゲ」=ふぁんそんテクニック・その7=


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    掌をふぁんそんにし、気の感覚を体感する「ふぁんそんクラゲ」=ふぁんそんテクニック・その7=2013/1/7

    中日新聞プラス「達人に訊け!」をご愛読のみなさま、明けましておめでとうございます。新年にあたり、みなさまの健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

    さて、心身の緊張やストレスを芯からゆるめる内的ゆるみの技である「ふぁんそんテクニック」も六つ目の技法に入ります。今回は、掌をゆるめ、気を体感する基本のテクニックである「ふぁんそんクラゲ」という技法についてお話させて頂きます。

    ドーム形で、中に沢山の足をぶら下げたようなクラゲを想像して下さい。、そのクラゲが海に漂うような感じで掌を動かすことによって、掌をふぁんそん状態にしていくのが「ふぁんそんクラゲ」という技法です。

    【ふぁんそんクラゲ】

    ・おなかの前で、両手の掌を下に向け、じゃんけんのパーのように、軽く指を広げて伸ばしましょう。

    ・その手が、海に浮かぶクラゲです。

    ・ゆったりと波が持ち上がってくる感じで、少しだけ手を挙げながら、掌の力を抜いて、掌が丸くなるようにします。

    ・ソフトボールより少し大きめのボールの上に掌を乗せたくらいの感じです。

    ・次に、波が沈んでいくのに合わせて手を少しだけ下ろしながら、掌を広げていきます。

    ・その時に、掌の真ん中で波を押さえていくようにし、掌の真ん中から五本の指先に向かって、順に皮膚が伸びていくようにしてみるのがポイントです。

    ・一旦、皮膚を伸ばした後、再び波が持ち上がってきて、掌は力がゆるんで丸くなります。

    ・この動きを続けることで、波の上に乗ったクラゲが、傘を広げたりゆるめたりして、ふわふわ浮いているような動きから「ふぁんそんクラゲ」と名付けました。

    ・この「ふぁんそんクラゲ」は、体性感覚の中の体内感覚としての皮膚感覚を体感することによって、体性感覚の神経と、それを受け止める体性感覚脳を開発していくのが目的の技法なので、とにかく、一度、掌の皮膚を充分に引っ張るように伸ばし、その引っ張られた皮膚をゆるめるというように、掌自体の皮膚感覚を体感することに没頭してみて下さい。

    ・この動きを何度も繰り返し、掌に、じわーっとする感覚が出て来ましたら、両掌を向かい合わせにして、掌が近づいたり離れたりする感じで続け、その後、やわらかく波がゆらゆらと止まるように動きを止め、掌の皮膚感覚、掌や指の中の感覚(皮下の感覚)を体感して終わりましょう。

    尚、1月から毎月第4日曜日の午後に開催される「ふぁんそん教室」については、前回(12/31)の記事をご覧下さいませ。



    2013/01/10

    あなたも「ふぁんそん教室」へお越し下さい



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    あなたも「ふぁんそん教室」へお越し下さい2012/12/31

    これまで、心と体の緊張やストレスを体の芯から和らげる「ふぁんそんテクニック」として、「ハンガースワイショウ」、「すわり金魚」、「すわりイルカ」、「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」、「背骨でフラフープ」などの技をお伝えしてきました。

    そして、これからも個別的、部分的な「ふぁんそんテクニック」について、ご紹介させて頂くことになると思いますが、今回は、お正月特別企画として、一月から始まる「ふぁんそん教室」のご紹介をさせて頂くことにします。

    【ふぁんそん教室へのお誘い】
    心と体のゆるみをもたらす「ふぁんそんテクニック」を学ぶ教室を開催します。月に一度、二時間余にわたって、ゆるめることだけを行なう教室です。和気が20年余りの気功訓練の中で学び深めてきた技を「内的ゆるみの技、ふぁんそんテクニック」としてお伝えします。

    毎日の仕事(介護や家事を含む)などによって知らず知らずにたまっている緊張やストレスを和らげるだけではなく、各種スポーツや武道、太極拳、気功、ヨガなどに必要な基本的な体のゆるみを作るテクニックを身につけて頂く教室です。

    「ふぁんそんクラブ」も作り、「ふぁんそんテクニック普及員(指導員)」を養成していく予定もしています。

    医療、介護、福祉関係などの職場で働いていらっしゃる方々、働く人の健康管理に携わっていらっしゃる方々、各種スポーツや太極拳、ヨガ、気功、武道などを学んでいらっしゃる方々のご参加をお待ちしております。

    【開催日時】
    ・毎月第4日曜日  午後1時半~4時
    ・第一回「ふぁんそん教室」…2013年1月27日(日)
    【開催場所】
    ・名古屋市市政資料館
    (地下鉄名城線「市役所」下車、東へ徒歩5分、ウイル愛知北隣)

    参加費
    ・入会費…2,000円(中日新聞プラス会員の方は半額の1,000円。 「ふぁんそんクラブ」の会費です)
    ・参加費…5,000円(6回参加分)
    ・一日体験…2,000円

    【主な内容】
    1、「ふぁんそんテクニック」を組み合わせた流れのある練習として
    ・坐式ゆらぎ功
    ・弛緩放鬆功
    ・自由太極功
    ・樹木の呼吸
    ・菩薩静功

    2、各種の「ふぁんそんテクニック」(として
    ・すわり金魚
    ・すわりイルカ
    ・蝶の羽回し、羽ばたき
    ・ふぁんそんクラゲ
    ・腕わかめ
    ・ハンガースワイショウ
    ・お神輿ワッショイ
    など。

    あなたのご参加をお待ちしています。

    ※尚、時間的距離的に教室にご参加出来ない場合は、あなたの職場や地域で「一日ふぁんそん教室」を企画して頂ければ、和気や指導員がお伺い致します。(交通費+講師料1万円)

    参加申し込みやお問い合わせは、和気までメールして下さい。
    kikounonakama@yahoo.co.jp


    椎骨を水平に回す「背骨でフラフープ」=ふぁんそんテクニック・その6=



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    椎骨を水平に回す「背骨でフラフープ」=ふぁんそんテクニック・その6=2012/12/24

    前回に引き続き、今週も「ふぁんそんテクニック」の基本的な理論の話をしておきましょう。

    「ふぁんそん」というのは、副交感神経優位になっている体の中のゆるんだ状態のことです。その「ふぁんそん」の状態を体感できるのは、体性感覚という感覚で、運動感覚と体内感覚の二つがあります。

    体性感覚は、体の中の情報を脳に伝える神経と、その感覚を受け止める脳の二つから出来ています。「ふぁんそん」の状態を体感するためには、これらの神経と脳の二つの働きを開発する訓練が必要なのですが、それが「ふぁんそんテクニック」なのです。

    その訓練、即ち、体性感覚のための神経と脳の二つの訓練のためには、体性感覚の一つである運動感覚の中の、受動的運動を体感するという訓練が必要になります。私たちの運動感覚は、殆どの場合、能動的な「意識レベル」の運動(体の動き)を体感することに使われています。

    しかし、「ふぁんそんテクニック」に必要な運動感覚は、その能動的な動きの体感ではなく、その能動的な動きによって受動的に動かされている運動(体のうごき)を体感する能力なのです。

    「ハンガースワイショウ」においての腕の付け根や大胸筋の揺れ、「すわり金魚」や「すわりイルカ」においての動かす部位より上の高さの背骨の揺れ、「蝶の羽ばたき」においての体幹の前後の動きによる肩甲骨や大胸筋の揺れ等々は、この受動的運動感覚を体感する訓練だったのです。

    もう一つの体性感覚である体内感覚の話は次回に回すことにします。さて、今回の「背骨でフラフープ」の実習に入りましょう。

    【背骨でフラフープ】
    この「背骨でフラフープ」は、「」すわり金魚 と「すわりイルカ」を併せて、首、背中、腰の椎骨を水平に回すことで、脊椎をゆるめる技です。

    (1)ラクに坐ってから、第7頚椎を左回しに水平に回しましょう。体を前に倒しながら、アゴ先を前に突き出し、そのアゴを大きく左から回して、体重を尾骨側に掛けながらアゴを引き寄せ、更に、右から大きく回しながらアゴ先を前に突き出し、そのままアゴ先で円を描くように水平に回しましょう。

    その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7頚椎(首の付け根)に移し、首の力を抜いて、頚椎のゆるみを体感しながら第7頚椎を水平に回しましょう。

    (2)次に、第7胸椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちを胸に降ろし、体を反らせながら、両胸を前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら背中を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながら胸を前に突き出し、そのまま胸で円を描くように水平に回しましょう。

    その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7胸椎(肩甲骨の下のラインの椎骨)に移し、背中の力を抜いて、胸椎のゆるみを体感しながら第7胸椎を水平に回しましょう。

    (3)更に、第3腰椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちをおなかに降ろし、腰を反らせながら、おへそを前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら腰を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながらおへそを前に突き出し、そのままおへそで円を描くように水平に回しましょう。

    その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第3腰椎(おへそのほほ真後ろ)に移し、腰の力を抜いて、腰椎のゆるみを体感しながら第3腰椎を水平に回しましょう。

    (4)最後に、体重を坐骨に降ろし、「すわりイルカ」をしばらく続け、その揺れに併せて、意念を腰椎、胸椎、頚椎と上げてから、頚椎を右回しにし、その動きを胸椎、腰椎と降ろし、最後に坐骨に降ろして、少しの間、「すわり金魚」をして終わりましょう。

    ※それぞれの水平回しを、ゆっくり10~15回くらいすると良いと思います。

    それぞれのところで、平仮名の「く」の字を丸くした形で回っているような感じにしてみて下さい。体の中心軸に対して半円で[(│)]の形で回る感じです。最初のうちは、それぞれのところでフラフープを回すような感じて回してみると良いかも知れません。

    次回は、「ふぁんそんクラゲ」というテクニックをお届け致します。

    尚、年明けの一月の第4日曜日から月に一度のペースで開かれる「ふぁんそん教室」へのご参加をお待ちしています。お問い合わせは、kikounonakama@yahoo.co.jpまで。


    肩と背中、胸の中をゆるめる「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」=ふぁんそんテクニック・その5=




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    肩と背中、胸の中をゆるめる「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」=ふぁんそんテクニック・その5=2012/12/18

    これまで、「ハンガースワイショウ」、「すわり金魚」、「すわりイルカ」の三つの「」ふぁんそんテクニック を実践的に学んできました。

    今回は、まずはじめに、「ふぁんそんテクニック」のベースに流れている考え方についてお話しておきます。

    「ふぁんそん」という状態は、体内がゆるんだ状態のことで、それを体性感覚(たいせいかんかく)という感覚で体感します。感覚と言えば、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(温度感覚)の、いわゆる五感が知られています。

    この五感は、私たちの皮膚よりそとにあるものを認識するための情報収集機関です。生存に必要な食べ物、パートナー、安全性などをキャッチして必要な行動を取るために情報を収集しているのです。ここで用いられている体の働き、即ち、五感→脳→行動の働きを、仮に「意識的分野」の機能としておきます。

    ところが、「ふぁんそんテクニック」で用いられる体性感覚は、この「意識的分野」とは別の働きなのです。体性感覚というのは、私たちの皮膚より中の状態を認識するための情報収集機関です。どんな情報を収集して脳に伝えているのかと言えば、大きく分けて、次の二つです。

    (1)一つは、自分の体がどんな風に動いているのか、即ち、腕はどの高さまで上がっているのか、肘はどれくらい曲がっているのか、足はどの向きにどれくらい開いているのかなど体の姿勢や動きの情報を脳に伝える働きです。

    これを「運動感覚」と言い、この感覚がないと私たちは正常な体の動きをすることができないのです。

    (2)二つ目は、体の中の情報、即ち、満腹感、空腹感、尿意、便意、心拍数などの情報を脳に伝える働きです。しかし、これらの感覚は、普段は感じることがなく、異常を感じた時に、その異常を脳に伝えるようになっています。

    言わば、内臓の感覚を脳に伝える働きなので、「内臓感覚」と呼ばれる場合もあるのですが、例えば、肝臓や腎臓がどう働いているか、小腸がどう働いているのかなどは感じることも出来ませんので、「内臓感覚」とは呼ばずに、皮膚を含めた体内の感覚という意味で「体内感覚」と呼ぶべきでしょう。

    この二つの体性感覚を用いて「ふぁんそん」の状態を作り、それを体感し、その体感によって「ふぁんそん」の状態を体内で動かしていくというのが「ふぁんそんテクニック」なのです。理論的な話の続きは次回に回して、次の実習に入りましょう。

    【蝶の羽回し・蝶の羽ばたき】

    (1)「すわりイルカ」で、胸から前に突き出していく時に、息を吸いながら肩を後ろから上げるようにし、背中を後ろに引き戻す時に、息を吐きながら肩を前から下ろすようにし、それを繰り返しましょう。

    (2)その時に、気持ちを肩先にもっていって肩を回すのではなく、肩甲骨の間の背骨で肩甲骨を引っ張るようにしてみます。丁度、背骨を蝶の胴体、肩甲骨の外側までを蝶の羽と見立て、羽が胴体にくっついている部分で羽を回すようにするのです。

    肩先を回そうとすると、首から肩の上にかけての筋肉で回そうとしますので、余分な力が入り、かえって肩が疲れてしまいます。背骨を支点にして肩甲骨の内側を引っ張るように回すことで、いわゆるインナーマッスルという深いところでの筋肉からゆるんでいくのです。

    (3)背中がラクにゆるんでくる感じがするくらい、適当に「蝶の羽回し」を続けましたら、その羽の動きを前後のゆらしに変えてみましょう。背骨を前後にゆらすことで肩甲骨が蝶の羽のように揺れているのを体感してみて下さい。これを「蝶の羽ばたき」と言います。

    (4)次に、気持ちを胸板(胸骨)に移し、胸板を支点に大胸筋(両胸と鎖骨の間くらい)を回すようにしてみましょう。体の前後のゆれによって大胸筋が引っ張られて回っているようにして下さいね。胸板に大胸筋がくっついている辺りを体感するのが、体の前での「蝶の羽回し」のコツになります。

    (5)胸板から胸の中がゆるんできた感覚が出てきましたら、背中の時と同じように、体の前後のゆれによって大胸筋が前後にゆらされているような「蝶の羽ばたき」に変えて、胸板や胸の中の「ふぁんそん」の感覚を体感して下さい。

    「ふぁんそんテクニック」の基本は、体内の心地よさの体感です。まずは、無理に形を正しくしようという気持ちをやめて、とにかく、体の心地よさを体感することを大切にしてみて下さい。次回は、「背骨でフラフープ」をご紹介します。

    尚、来年一月から、第4日曜日の午後に名古屋市市政資料館をお借りして「ふぁんそん教室」を開催致しますので、詳しいことは和気のブログをご覧下さい。



    背骨をゆるめる「すわりイルカ」で体の中までゆるめましょ!=ふぁんそんテクニック・その4=




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    和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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    背骨をゆるめる「すわりイルカ」で体の中までゆるめましょ!=ふぁんそんテクニック・その4=2012/12/10

    前回の「すわり金魚」で背骨をゆるめられるようになりましたでしょうか?

    今回も椅子に腰を掛けたまま出来る、背骨を揺らすだけの簡単な「すわりイルカ」をご紹介します。この「すわりイルカ」は、背骨をゆるめるだけでなく、顔や胸、おなかの中をゆるめ、気持ちもとってもラクになる「ふぁんそんテクニック」です。

    そのポイントは、皮膚や背骨の揺れに気持ちを向け、体感することだけなのです。

    自分の皮膚や体の中の動きや体内感覚を体感する感覚を「体性感覚」と呼びますが、この「体性感覚」を開発することで、自分の体をリラックスモードの副交感神経優位の状態にできるようになり、それが「ふぁんそんテクニック」の基本的な技と考え方になっています。

    【すわりイルカの方法】

    1、椅子か座布団を二つ折りにしたものに坐りましょう。

    2、口の奥からゆっくり息を追い出すようにしながらアゴから前に突き出すように体を前に倒し、坐骨に体重をかけながら元の姿勢に戻し、その動きを何度も続けましょう。アゴから前に突き出しながら、気持ち(感覚)を口から鼻、額と上げ、顔や頭の中の緊張や疲れを息とともに追い出すように感じてみて下さい。

    3、顔や頭がラクになって来ましたら、今度は戻る時に少しアゴを引き、気持ち(感覚)を首の骨の揺れに向けましょう。首の骨が下から順に反るように前に行き、首の付け根で引き戻すようにして、首の骨の揺れを体感してみるのです。

    4、首の揺れをしばらく体感しましたら、気持ちを胸に降ろし、両胸の間から前に突き出すようにしてみましょう。両胸の間から胸板、首、アゴと下から順に反り上がるように前に倒れ、坐骨に体重をかけて元の姿勢に戻し、その動きを何度も続けましょう。反り上がっていく時に、胸の中の空気も一緒に上げていくようにして、胸のつかえも追い出すようにしてみて下さい。

    5、胸の中がラクになりましたら、肩甲骨の下あたりから引き戻すようにして、気持ち(感覚)を背骨の揺れに向けてみましょう。肩甲骨の下の高さの背骨から上に向かって順に反り上がり、背骨が丸くなって戻っているのを体感してみて下さい。

    6、次に、気持ちをおなかに降ろし、おへそから前に突き出すようにして体を前に倒し、坐骨に体重をかけて元の姿勢に戻し、その動きを続けましょう。気持ち(感覚)をおへそからみぞおち、胸板、首、アゴと順に上げながら、おなかの中の空気も上げるような感じで、おなかの中のつかえも口から追い出しましょう。

    7、おなかの中がラクになりましたら、おへその後ろの腰骨で引き戻すようにして、気持ち(感覚)を腰骨から背骨の揺れに向け、背骨の揺れを体感してみて下さい。おへその後ろから背中、首と背骨が下から順に反り上がるように前に倒れ、腰から丸くなって戻っている背骨の揺れを体感するのです。

    8、最後は、体重を坐骨に降ろし、下腹、恥骨から前に、お尻、尾骨から後ろに揺らし、その揺れによって揺らされている背骨の波のような揺れや、体内の液体的な揺れを体感してみましょう。

    9、おなかや胸の中、顔や頭の中が心地よくなって来ましたら、揺れがゆっくり止まるのを待つようにしてから、体の中のゆるんだ感覚、ふぁんそん状態の感覚をしばらく(1~3分くらい)体感して終わりましょう。

    次回は、特に背中や肩の凝りや疲れ、胸の中をラクにする「蝶の羽まわし」をご紹介します。

    尚、来年一月から、月に一度、第4日曜日の午後に「ふぁんそん教室」を開催することになりましたので、和気のブログをご覧下さい。



    背骨をゆるめる「すわり金魚」で体も気持ちもゆ~らゆら =ふぁんそんテクニック・その3=




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    背骨をゆるめる「すわり金魚」で体も気持ちもゆ~らゆら =ふぁんそんテクニック・その3=2012/12/3

    今回は、仕事の後や寝る前に、是非して頂きたい「すわり金魚」をご紹介します。

    椅子に腰を掛けたまま、背骨を左右に揺らすだけの簡単な方法です。簡単な動きなのですが、その心身に及ぼす効果は素晴らしいものがあるんですよ。

    この「すわり金魚」は、背骨を揺らすことで背骨のゆがみを矯正し、首や背中、腰の緊張を和らげると同時に、自律神経を調え、内臓を揉むことで内臓の働きを良くします。

    また、気持ちを揺れの心地よさに向けますので、緊張していた気持ちがゆるみ、不安や焦りなどの思いが薄れてラクになってきます。

    ゆれを体感しているだけで、体ばかりでなく、心の中もやわらかくゆるんでくるんですよ。そのポイントは、揺らされている体を体感することだけなのです。

    【すわり金魚の方法】

    1、椅子か座布団を二つ折りにしたものに坐りましょう。

    2、両肩のラインを水平にずらすように、肩先を左右交互にゆっくり突き出しましょう。
    その動きを続けながら、首の力を抜き、頭が引っ張られるようにし、首の付け根から上の首の骨(頚椎)が揺らされているのを体感してみましょう。首の骨が(←→)のように、丸く揺らされているのを体感してみて下さいね。

    3、首の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを背中に降ろし、肩甲骨の下のラインを水平にずらすように、両胸の横(腋の下)を左右交互にゆっくり突き出しましょう。その動きを続けながら、背中の力を抜き、背骨(胸椎)が、丸く揺らされているのを体感してみましょう。

    4、背骨の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを腰に降ろし、ウエストラインを水平にずらすように、脇腹を左右交互にゆっくり突き出しましょう。その動きを続けながら、腰の力を抜き、腰椎が丸く揺らされているのを体感してみましょう。

    5、腰椎の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを坐骨に降ろし、左右交互に坐骨に体重を移動させ、腰椎、胸椎、頚椎全体が揺らされているのを体感してみましょう。地面に生えている細い竹の根元を持って揺らしてみると、梢の先まで竹全体がゆらゆらと揺れますが、そんな感じで、坐骨での体重移動をするだけで背骨全体が揺らされるようにしてみるのです。

    6、その全体の揺れを続けながら、自分の腰や背中、おなかの中や胸の中を内観(体感)し、硬いところや具合の良くないところを更にやわらかくしていって下さい。

    7、終わる時は、力を抜いて、揺れが自然に止まるのを待ち、背骨や胸やおなかの中がやわらかくゆるんだ感覚を体感して終わりましょう。

    仕事の合間などにする場合は、凝ったな、ちょっと痛いなと感じた部分だけを揺らしても効果ありです。

    次回は「すわりいるか」という「ふぁんそんテクニック」をご紹介致します。尚、来年一月から「ふぁんそん教室」も開催致しますので、関心のある人は、和気のブログをご覧下さいませ。



    ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」




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    ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」2012/11/26

    両手をハの字形に揺らして、肩関節の中の腕の付け根のゆれを感じる「ハンガースワイショウ」をしながら、肩が温かくゆるんでいく感覚を体感できるようになられたでしょうか?今回は、まず、この「ハンガースワイショウ」をしていると、体にどんな良い影響があるのかをお話しておきましょう。

    【頭の疲れや生活習慣病の予防と治療に】

    1、気持ちを腕の付け根のゆれに向けて、その感覚を体感していることに没頭していますので、雑念が薄れ、、脳波がリラックスモードのα波(アルファは)に変わってきます。これで、脳の中の緊張やストレスが、かなり緩和されます。仕事の前や仕事の合間にすると、頭の集中力が高まることでしょう。

    2、自律神経が緊張やストレスによる交感神経側から、リラックスによる副交感神経側に変わってきます。 副交感神経側に変わってくると、血管がゆるみ、血圧も下がり、心臓への負担も軽くなります。体中の細胞に血液が巡り、血液中の糖と酸素が細胞に取り込まれてエネルギーとして消費されますので、血液中の糖は少なくなり、高血糖が改善されます。

    ですから、「ハンガースワイショウ」をしているだけで、脳の疲れが取れ、高血圧や糖尿病、心臓への負担、脳梗塞など、いわゆる生活習慣病の予防や治療に有効に働くのです。筋肉がゆるみますので、肩こりや背中の痛みを緩和するのは勿論です。

    【体の中をふぁんそん状態に】

    では、ハンガースワイショウをしながら、肩の中だけではなく、体の中をゆるんだ「ふぁんそん」の状態にしてみましょう。

    ・まず、ハンガースワイショウをしながら、肩の中の腕の付け根のゆれを体感しましょう。
    ・肩の中がゆるんで温かく感じられてきたら、次に、胸板の左右、鎖骨の下の大きな筋肉(大胸筋)の動きを体感してみましょう。(大胸筋が伸ばされたりゆるんだりしている感覚です。)
    ・大胸筋の伸び縮みが心地よく感じられてきたら、大胸筋の間の胸板あたりの皮膚感覚や胸板の感覚を体感してみましょう。
    ・更に、気持ちを胸の中に向け、胸の中がゆるんで温かくなるのを待ちましょう。
    ・胸の中がゆるんで温かい感覚が出てきたら、その感覚を上腹部(胃袋あたり)に下ろし、上腹部の中が温かくなるのを待ちましょう。
    ・上腹部の中が温かく感じられてきたら、気持ちを下腹の中(骨盤の中)に下ろし、骨盤の中が温かくなるのを待ちましょう。
    ・骨盤の中がゆるんで温かく感じられてきたら、手のゆれが自然に止まるのを待ち、動きが止まったら、掌や腕の中、肩や胸の中、腹の中がゆるんで温かさが広がってくるような感覚を体感して終わりましょう。

    ハンガースワイショウをしながら、気持ちを肩の中や大胸筋などの動かされているところから、胸板から胸の中、上腹部、骨盤の中と、気持ちを体の中に向け、そこがゆるんで温かくなってくる感覚を体感することで、体の中の「ふぁんそん」の状態を体感することが出来るのです。

    意識ではなく感覚を大事にすることが大切なので、無理に感じようとするのではなく、それぞれの部分がゆるんで温かくなるのを待つようにして下さいね。

    この「ふぁんそん」の感覚が、最初にお話しましたが、体の緊張を和らげ、生活習慣病の予防や治療に役立つと同時に、心の緊張やストレスも取り除いてくれるのです。

    次回は、背骨をゆるめる「すわり金魚」のお話です。

    ※ 教材として、和気がモデルの簡単なDVD(一枚500円)、和気が書いた「気功の達人になろう~内なるわたしを引き出す気功~」(2,000円)もご用意しておりますので、必要な方は和気までメールして下さい。

    kikounonakama@yahoo.co.jp