2013/02/19

菩薩静功2…後光と不動・ふぁんそんテクニック=その10=



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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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菩薩静功2…後光と不動・ふぁんそんテクニック=その10=2013/1/28

3、後光
宗教画などでは、お釈迦さんや他の如来・菩薩など、或いはキリストやマリア様の頭の周りには光り輝く輪が描かれています。いまの、純真無垢ではない私たちには見えないけれど、昔の人たちや子供たちには、聖者の発する清らかなオーラが光り輝いて見えていたという話を聞いたことがあるのですが、確かにそんな気がします。

単に絵の一つの装飾として頭の周りに光の輪を描いた訳ではないはずです。

私たちも、思惑や駆け引きなどから離れ、心を静めていると、脳内の緊張やストレスの気が消失し、心地よい穏やかな気が自分を取り巻いていくようになるのではないでしょうか。「後光」は、そんな感覚を体感する「ふぁんそんテクニック」です。

【形と感覚】
両手を横から上げ、肩の上に大きな気のボールがあり、それを両手で挟むように、こめかみや側頭部のあたりで掌を向かい合わせにします。ちょうど、大きな気のボールが頭を包んでいるような感じです。

肩に乗っている感覚、両手で挟んでいる感覚を大事にしながら気持ちを顔の中に持って行くと、両手で持った大きな気のボールの中に顔や頭が溶けていき、消失していく感覚が出てきます。

そんな感覚が体感できるまで続けてみましょう。頭の中の緊張やストレスが消失し、きれいなオーラが頭の周りに出来てくると思いますよ。

4、不動
不動という言葉からは、岩のようにどっしりとして押しても引いても動かないといったようなイメージがありますが、少し違うんです。頑固に固まっているのではなく、やわらかく対応できる心や体になっているという意味です。

動かないのではなく、動かされないのです。
 
かって貴乃花が横綱だった頃、自分の相撲道を「緩急自在」と表したことがあります。自分の形になってグイグイと攻めるというのではなく、相手が突っ張ってこようが押してこようが、或いは、右四つや左四つに組んでこようが、何れにも自在に対応し、相手の得意な形でも勝っていくというやわらかな強さを指しています。

他人の言葉に揺り動かされて泣いたり傷ついたり、思わぬ出来事に慌てふためいたりするのではなく、ゆったりとやわらかく受け止める心や体のことを「不動」と表しているのです。「不動」は、そんなやわらかな心や体を作る「ふぁんそんテクニック」です。

【形と感覚】
両手の掌を下に向け、ウエストラインでやや前に出し、ちょうど腰までお湯に浸かって、肘から先をお湯の上に浮かべているような形です。掌をやや広げ、掌全体でお湯の上に乗せるようにして下さい。

手を持ち上げているのではなく、お湯の上に乗せているような感覚で、気持ちを下腹の中(丹田)に持って行き、下腹の中に温かさが感じられるまで続けましょう。

よく、「腹が据わった人だ」などと言いますが、そんな堂々とした生き方が作られていくと思いますよ。

次回は、5、安心、6、無邪気という「菩薩静功」をお伝え致します。


様々な感覚で「ふぁんそん」を体感する菩薩静功1・ふぁんそんテクニック=その9=



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様々な感覚で「ふぁんそん」を体感する菩薩静功1・ふぁんそんテクニック=その9=2013/1/21

「ふぁんそん」というのは、中国語の放鬆(ほうしょう)のことで、即ち、体の内部が鬆(す)が入ったような空洞感覚になり、その感覚が四方八方に放散しているような体のゆるんだ状態とその感覚を総称したものです。

その「ふぁんそん」の状態と感覚を作っていく技術が「ふぁんそんテクニック」で、「ふぁんそん」を体感する感覚は、外部の情報を受け止める五感とそのための意識的な脳の働きではなく、体内感覚を体感する体性感覚とそれを受け止める、脳によってもたらされます。

体性感覚には、
・運動感覚
・皮膚感覚
・体内感覚
があります。

これまでは、主に、受動的な運動感覚の体感や皮膚自体の体感の訓練をしてきた訳ですが、今日からはもっと内部の体内感覚や、外部との融合感、一体感などを体感する「ふぁんそんテクニック」の練習を行ないます。

その前段として、是非、癒しの意味(9/3)、気のボール(9/10)、ふぁんそん感覚「9/17」の記事を参照して下さい。

【菩薩静功】
菩薩などというと、何だか仏教的な感じがしますが、ここでは、「ふぁんそんを深める人」というような意味合いで用いています。菩薩というのは、サンスクリットの言葉の「ボディ・サットヴァ」の漢訳の略語です。

ボディは覚り、サットヴァは衆生を意味し、併せて覚りを求める人々という意味になり、修行者、求道者という意味なので、ここでは「ふぁんそんを深める人」と解釈して用いているのです静功というのは気功の用語で、体の動きを用いないでする練習(練功)のことです。

菩薩静功は、体内の「ふぁんそん感覚」や外との融合感、一体感を体感するために作った十の形で、それぞれに違った感覚を体感することが出来ます。立った姿勢、坐った姿勢のどちらで練習されても構いません。

1、南無
南無というのは梵語の「ナーム」のことです。帰依致します、身も心もお任せ致しますというような意味で名付けました。
【形と感覚】
両手を胸の前で合掌した形です。 両手を両胸の間の高さで合掌し、やや前に出して、肘から先が斜め45度くらいに倒れた形にします。ふぁんそんの感覚が胸板から胸の中に染み込んでいく感覚が体感できるまで続けてみて下さい。

2、禅定
この言葉は、梵語と漢語の合体語です。禅は「ディヤーナ」で、体と心を統一すること、そのことによってもたらされる境地のことで、定は、その境地を漢字で表したものです。定の梵語はサマディ(三昧)になります。
【形と感覚】
下腹の前で両手を重ね、掌を上に向け、親指の先をそっとふれた形です。メインの感覚を骨盤の中(丹田)に置き、その感覚が胴体いっぱいに膨らんでいく感覚が体感できるまで続けてみましょう。

※いよいよ「ふぁんそん教室」が始まります。
http://blog.livedoor.jp/kikounosensei-fans



ムチのようにしなやかな腕を作る「腕ワカメ」=ふぁんそんテクニック・その8=



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ムチのようにしなやかな腕を作る「腕ワカメ」=ふぁんそんテクニック・その8=2013/1/14

「ふぁんそん掌」は上手になられましたか?

今回は、掌での気の感覚だけではなく腕の中で気を動かせるようにするための「腕ワカメ」という「ふぁんそんテクニック」をお伝えしますね。

おなかの前で「ふぁんそん掌」をしながら、両手を近づける時も遠ざける時も、手首から動かすようにしてみて下さい。両手が遠ざかる時に、手首から掌、指は掌側にやわらかくゆるみ、両手が近づく時に、掌の皮膚は伸び、手の甲側にやや反ったような形になります。その動きを続けながら、手首の間接の中の粘っこく揺らされている感覚を体感してみましょう。

その手首の中の体感が出てきましたら、次に、肘からの動きに替えて、同じように、肘の関節の中のゆるみが体感できるようになるまで続けてみて下さい。

そして、更に、肩から動くようにして、肩関節の中のゆるみを体感し、最後は、両胸(大胸筋)を左右に広げたり狭めたりする動きにし、その胸の動きが肩をゆらし、肩の揺れが肘をゆらし、肘の揺れが手首をゆらし、手首の揺れが「ふぁんそん掌」を作っているようになるまで練習します。

ムチは、取っ手のところを動かすだけで、ムチの先は思った方に自由に動きますが、ゆるんだ腕というものは、ムチのように、取っ手の部分、即ち、大胸筋を動かせば、指の先までやわらかく動くのです。

ですから 左右の動きだけではなく、上下、前後、斜めなど、自由に方向を決め、腕をやわらかくしなやかに動かしてみて下さい。

「ふぁんそん教室」が1月27日(日)から毎月第4日曜日に開催されます。関心のある方は、和気のブログをご覧下さいませ。

(いまのところ、気功、太極拳、少林寺拳法、踊り、神楽、鍼灸、マッサージなどをなさっていらっしゃる方々からの「参加希望」のメールが寄せられています。勿論、全く何もかも初めての方もいらっしゃいますからね。)