2012/10/30

大地のパワーを採り入れる(パワースポットの気をいただく~その2~)


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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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大地のパワーを採り入れる(パワースポットの気をいただく~その2~)2012/10/22

気功の訓練の一つに「採気法」というのがあります。文字通り「気(パワー)の採取法」です。

【採気の技をお伝えしたいワケ】
私事で申し訳ないのですが、僕は大学を卒業し、就職が決まった後、某会社に提出するための健康診断書をもらうために行った病院で、ある病気が見つかりました。

検査入院などもして調べた結果、進行性の血管が破れていく病気とわかり、「現状は毛細血管が破れているくらいだが、やがて致命的な欠陥が破れてきて、40歳くらいまでしか生きられないだろう。」と、医者から言われました。

それから20年近くが過ぎ、僕は致命的と思われるような症状に陥りました。僕が気功を始めたのはそれからです。気功を始めて20年余になりますが、いまがいちばん元気かも知れないくらいです。

それは、肉体的精神的に疲れた時に、僕が選んだパワースポットに出掛け、大地の気を採気しているからかも知れないと感じています。

ですから、みなさんにも、気功の技の一つである「採気法」をお伝えしたいのです。

【大地のパワーをいただく】
大きな木が立っている前や二本、三本の樹木の間、又は、沢山の木が自分を取り巻いているような空間に行きましょう。

そして、前回、お話したように、足の裏からおなかの中まで大地の気を吸いあげるように息を吸い、足を通して息を吐き下ろすようにし、それを少し繰り返して、その場が気持ちよいか、ホッとするか、あなたの体や心で感じて下さい。「ここは良いなぁ。」と感じたら、そこから採気を始めます。

【1】
足の裏の踵から足の後ろ側(踵→ふくらはぎ→お尻)、腰と気を吸い上げるように息を吸い、その腰に上がった感覚を、みぞおち辺りに回してから、息を吐きながら下腹の中に吐き下ろすようにします。

下腹の中が温かくなるまで、何度も繰り返しましょう。

【2】
次に、腰まで吸い上げていた気を、背中まですいあげ、その感覚を胸の中に入れ、その気を下腹の中まで吐き降ろすようにし、下腹の中が温かくなるまで、何度も繰り返しましょう。

ひらがなの「し」という字を逆さまにしたような形で大地のパワーを自分の丹田(下腹の中)に採り入れるのが目的の採気法です。

下腹の中が温かく感じられてきましたら、両手を下腹に当て、しばらく下腹の温かさを体感してから終わりましょう。

次回は、「樹木のパワーを採り入れる技」をお伝え致します。

因みに、僕の選んだパワースポットは、熱田神宮と伊勢神宮外宮、内宮の中にあります。その話は、機会があれば、また後日に。



太極拳と健康~陳小旺老師~


陳小旺老師が、太極拳の健康効果をメインテーマとしたテレビ番組に出演した時の
訳を掲載して頂いているので、紹介させて頂きます。

「北京で太極拳 」太極拳と健康 より ←こちらに動画もあります。



司会者の「太極拳の套路とか、何か披露してください」という言葉に、、、

「一番簡単なのは、站桩」と答えて、要領を説明。

姿勢は八面支撑となるように。。。
八面支撑とは、前後左右に斜め(などのあらゆる方向からの均等な力によって支えられている

状態)⇒体は前後左右斜めに傾かない。そして放松している。これが支撑の姿勢。

腕がダランと萎えないしないように。腕(筋肉)の力が過ぎて筋肉が硬くならないように
⇒気の通りに影響を与えます。

放松という状態だと気が通りやすくなります。
力が抜けているとはいえ、適度な力によって腕は持ち上げられています⇒腕の棚力によって

支撑の姿勢が保たれます。この姿勢が出来ると、丹田が全身の核心(気沈丹田)となります。

丹田に気が満ちている⇒健康。
丹田の気が少ない⇒疲労。
丹田から気が散る(失われる)⇒生命が失われる。
丹田からの気を全身~臓腑、関節、筋肉に行き渡らせます。両手が熱くなり膨張~腕が熱くなり

膨張~だんだんと全身に広がっていきます。気は内側(臓腑)から外側(皮膚)へと伝わっていき
ます。

中国医学理論では、「通者不痛、痛者普通」と言われています。
通りの悪い部分⇒疾病が発生。経絡学によると、気は経絡を通っています。体のありとあらゆる

部分に気を通すことが出来たら、健康、護身、治病の効果を発揮します。

站桩が基礎となるのは分かりましたが、それ以外には?

健康作用以外の站桩の効果は~
丹田核心を失わない(崩さない)=八面支撑を失わない⇒攻防の最中に丹田から変化するという

太極拳の運動体系(基本姿勢)が乱れなくなるので、敗け知らずとなります⇒どのような変化に対
しても、バランスを失うことがありません。

一般の人が、站桩を行うとしたら~一日にどれ位の時間を費やしたらよいのですか?
初めのうちは十分。慣れてきたら三十分。ある時は一時間。

老師はどれ位?

時間に余裕のある時なら一時間。道場以外、生活の中で座っている時にもこの姿勢~丹田核心
を形成できます。歩いている時、乗り物に乗っている時、家で家事をする時でもこの身法を維持
していると、鍛錬効果が得られます。

太極拳が体に良いということは誰でも知っています。
さっき、老師もおっしゃったように、気血の通りを良くする効果があるからですが、

具体的な原理は?

陳王廷老師は、どのように?
彼は陳家の第九代で、太極拳の創始者です。
その頃の太極拳套路は、現在と同じだったのですか?
彼は七套を創りました。それは第十四代の陳長興まで伝わり~それらが二套にまとめられました。

一路と二路です。通常見かけるのは、ユックリとした動きの一路。二路は、余り知られていません。

ゆっくりなのは、一路に楊式。
楊露禅は、陳家溝で太極拳を学んだ後、清朝の宮殿で太極拳を教えるようになりました。宮殿の

人たちには伝統的な練習方法は無理でしたので、楊露禅は、誰もが出来るようなものに変えてい
きました。

一路は、ユックリ、ユックリ、太極拳運動の規律や体系を探りながら行い、「一気貫通」を錬成して

います。それは、筋肉の力によらないものです。

放松の練習ばかりしていて、相手を打つことが出来るか?
一路練習の基礎の上に、耐力と爆発力を錬成するのが二路(快=速い)。その速さはどれ位で

しょうか?それは、少林拳よりスピードがあります。
※表演つき~

健康~という概念で、五禽戯や八段錦と太極拳の区別は?
共通の部分と、異なる部分があります。
私も六字訣や易筋経を学んだことがあります。動作は簡単で呼吸配分も決められています。

ですが、防身という点が欠けています。陳王廷は、陰陽学と鍼灸に武術を融合させました。
纏続螺旋という運動方式を創りだしました。一般のスポーツの中では見られない動きです。

私たちの経絡⇒陰経、陽経、任脈、督脈~が、このように体に捻りを加えることによって、各経絡

の通りを良くするのです⇒全身の循環系等の流れを良くします⇒太極拳は、深く考えられた、厳密
な、系統だった気功なのです。

健康という観点から、他の国家の情況も聞いてみましょう。

インドでは、誰もがヨガを行います。
ヨガは、ある意味生活の一部です。中国でも多くの人が健康運動としてヨガを学んでいますが、

ヨガは、その思想も学ばなければなりません。色々な道理が融合しています。
インドでは子供から老人までヨガを行っていますが、大多数の人は専門家ではありません。
中国の太極拳愛好者の多くがそうであるのと同じです。

ヨガの養生理論は?
ヨガと太極拳の共通部分は呼吸です。
現在ヨガを学ぶ人の多くが、DVDや本によって学ぼうとしています。

私は、これは良い方法だとは思いません。DVDや本を見ながら自分なりの解釈で行っていると、
自身の間違いに気付くことができません。

1994年に、太極拳の映画を見ました。ドニー・イェンが出演した≪笑太極≫です。

それから、太極拳を学びたいと思いました。
それで、インドで太極拳の本を買いましたが、本に書かれているのは動作(型)のみ。

中国に来て、太極拳老師を訪れた時、何が出来るのかと聞かれ~本で覚えた動作を見せたとこ

ろ、「それは太極拳じゃない。中身(精神)が無いと」笑われました。

インド人の愛龍がヨガの呼吸のことを言っていましたが、太極拳では?

この動作の時は吸って~吐いて~と、無理に合わせる必要はなく、自然で構いません。

不完全な動作が正確に~全身が協調のレベルが上がってくるにつれて、呼吸も整ってきます。





私は中国語が分からないので、
陳小旺老師のこの動画を観たとしても・・・

とても分かりやすい
こんなに素晴らしい内容もだとも分からず・・・

それは、なんと勿体無いこと・・・ 



豚に真珠・・・   


猫に小判・・・  



こんな時、中国語を知りたいと思うのでした(*^^*)


2012/10/26

易筋経


最近『筋膜』に関心があり、その関連から『易筋経』ちょっと調べてみました。


4大健身気功 ⇒ 五禽戯・六字訣・八段錦・易筋経

五禽戯  後漢の名医・華陀が古代の導引、吐納の術にもとづいて、虎・鹿・熊・猿・鳥の
     動きの特徴を研究して、人体臓腑、経絡と気血の機能を結びつけた健身功法

六字訣  呼吸吐納を主な手段とする伝統健身功法

八段錦  南宋時代の立勢八段錦 64 功を基本として現代に適合させた健身功法

易筋経  古代から流伝された筋骨の質を変化させる健身功法




Qi++ 名古屋 勉のブログ 易筋経と洗髄経 より

易筋経とは、易筋つまり、「筋肉を変える」。ここまでは、ググれば出てきますね(笑)。
対峙して打ち合う時、多くの人は上半身の筋肉に頼る。筋肉量は圧倒的に下半身の方が多いのに使えないんだね。特に現代人は便利な生活に慣れているから。

その下半身の筋肉も総動員して、受け、打撃に使えるようにするメソッドなんだ。

中国では、易筋経を体育の必須科目にしている大学もあるそう。気血の流れも良くなるので、それもいいかも。最近では健康法として日本に伝わっているようです。

気の面から易筋経を見ると、気を循環させて放つ効果がある。気のボールで例えれば、手のひらを凄く近づけないと気を捉えられなかった人が、大きく広げても分かるようになる。気のバリアが大きくなるという方がイメージしやすいかも。

易筋経が動功であるのに対して、洗髄経は静功。
今流行の体幹を鍛える。便利な生活で凝り固まった胴体をほぐすのに最適だ。
日本の坐禅をしながら上半身を動かしていくとイメージされるといいでしょう。自律神経のバランスを保ちながら、体幹を鍛える。一石二鳥です。

気の面からは、静功ですから気の補充の目的が強い。具体的なメソッドは差し控えますが、硬気力というのでしょうか?確かに体内が充実してきます。打撃や怪我に強くなります。中心軸の気の流れが太くなります。

易筋経と洗髄経を続けていけば、姿勢が整い、自然体の強さを感じられるようになります。緊張、ストレスに強くなるのは間違いないです。




北京で太極拳 ≪易筋経≫効果。。。  ←こちらより



この動画の動作を北京中医薬大学の教授が解説しています

筋肉を改変(易)する事で、血流(経絡)も改変が出来る⇒易筋経(経=方法という説もある)。
身体の調子を整える&強化を目的としている易筋経を行う上で大切なことは、≪抜骨≫

≪抜骨≫
関節を一つ一つ引き伸ばす⇒特に脊椎⇒虚領頂頚、立身中正(命門が開くので~腎に関わる⇒膀胱にも)⇒脊髄の一つ一つを上下に引き伸ばした状態で、ありとあらゆる方向に捻じりを加えると筋肉に弾力性と柔靭性がつく⇒関節の間隔が伸びる=筋肉も自然に伸びる⇒筋肉が放松(柔らかい=筋肉の鍛錬は肝臓にも良い影響を与える)していると、筋肉の内側を通っている気血の通りがスムーズになる=経絡の通りが良い(心臓に関わる⇒小腸にも影響)⇒滞りがなくなるので健康になる。
※脊髄⇒内側に神経系統が通るトンネルでもある。

この捻じりと腹式呼吸は内臓にも良い刺激を与えます⇒6腑のマッサージ⇒5臓を養う。

この運動を続けていると、脊椎のズレなどが取れて正常な形(位置)を保てるようになるので、身体の歪みが矯正されて健康になります。

九年間、壁に向かって座禅を続けていた達磨大師が、少林僧たちの体力を増強させようと考え出した筋骨運動が易筋経だと言われています。



北京で太極拳 洗髄経


易筋経資料 




種類は多いようです。















~パワースポットの気をいただく~



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パワースポットの気をいただく ~1~2012/10/15

【自分のための癒しの場を見つける】
癒しとしての気功の中で、大きな位置を占めるのが「採気法」という技法です。

私たちが生きていくためには、呼吸と飲食という行為は欠かせませんが、それは、空気中や飲食物の中に含まれている「いのちを育むパワー」をいただいて、私たちの生きていくためのパワー(いのち)にしていくための行為だからです。

古代の中国の人たちは、自然界のあらゆるものは気、即ち、パワーを持っていると考え、そのパワーを採り入れて、自分の健康、養生に役立てようと考えたのです。

天のパワー、大地のパワー、樹木のパワーなど、自然界に満ちているパワーを採り入れ、自分のいきるパワーにしていこうという訳です。それが、気功の柱である「採気法」なのです。

【あなたのための、あなただけのパワースポットを】
今や、「パワースポット」は、何か一つのブランドのように、観光の目玉のように取り扱われ、雑誌や単行本などで紹介されると一大ブームになって、沢山の人が押し寄せています。

しかし、気には、「パワーと質」があるのですから、あなたにとって、そこが「良い気の場」であるかどうかは、ブームとは関係なくあなた自身の感覚で体感して欲しいのです。

例えば、伊勢神宮の内宮の中に「荒祭宮(あらまつりのみや)」というところがあります。天照大神の荒御魂(あらみたま)をお祀りしているところで、病気平癒の神様として信仰されているそうです。

気の強い場所なので、確かに邪気を追い払うパワーは持っているだろうと感じます。しかし、実際に体の弱い人などが行くと、かえって頭が痛くなったり、胸が苦しくなったりすることがあります。

どんなに良い気の場であったとしても「過ぎたるは及ばざるが如し」で、今の自分にとって必要なパワーかどうかは別ものなのです。深呼吸をし過ぎると頭がクラーッとしたり、食べ過ぎると腹痛を起こすのと同じです。

今の自分に合った気の場かどうかはあなた自身が体感し、あなたが決め手欲しいのです。

雑誌の情報や占いの先生に頼ることなく、自分のための自分だけのパワースポットを自分で探すことが、あなたの心や体の健康や養生にとって大切なことなのです。

その基準は、「あなたの体と心が喜んでいるか、気持ちよいかどうか」、それだけです。それを確かめる一つのテクニックをご紹介しておきましょう。

【樹木の前で、足の裏から気を吸い上げる】
近くの神社や公園に散歩に行った時に、神木や大きな木を見つけ、その前に立って下さい。神木や大きな木は、大地のパワーが優れているから、そこに何百年も生きているのです。

その場で一度ため息をつくようにして肩の力を抜き、体重を足の裏に落としましょう。その後、大地のパワーを足の裏からおなかの中まで吸い上げるような感じで息を吸い、次に、おなかの中の空気を脚を通して脚の裏から吐き出すようにし、その呼吸を繰り返しましょう。両手を誘導に用いて、体の前で上げ下げしても良いでしょう。

無理のない程度に、なるべくゆっくり、5回から10回ほど繰り返しているうちに、そこがあなたにとっての癒しの場、パワースポットかどうかがわかってきます。こんな感じです。

・良い場→おなかの中が温かくなったり、気持ちが落ち着いてくるところ
・良くない場→足が冷えてきたり、胸がざわざわしてくるようなところ

その基準は、前に書きましたように「あなたの体と心が喜んでいるか、気持ちよいかどうか」
です。癒しとパワーを与えてくれる場を自分で探し、自分だけの癒しの場を持っておくことは、人生の大きな支えになることでしょう。

次回から、様々なツボを使っての採気法をご紹介させて頂きます。

ご質問などは、お気軽に和気までお寄せ下さいね。


2012/10/19

ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に! =その2=



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ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に! =その2=2012/10/8

癒しという視点から、気の質を良くするための「心の静まりと安定」が如何に大切であるかは、前回の記事でおわかり頂けたと思います。激しい感情の起伏によって発生する邪気は、自らの体内を傷めつけると同時に、他の人にも悪影響を与えます。

ですから、自分を癒すためにも、他の人の癒しのためにも、心を静め、安定させることは、とても大切なことなのです。

では、今回の記事に入ります。

【もう一人のあなた】
まず最初に理解しておいて頂きたいことがあります。 それは、あなたの体は、あなたが感じている「あなた」だけではないということです。 どういうことかと言いますと、あなたが、あなたとして認識し、あなたの意志で支配できる「あなた」は、せいぜい、見たり聞いたり、歩いたり、話したり、食べたり、パソコンしたり、考えたりというくらいではないでしょうか。 そして、それを「あなた」と思っているのではないでしょうか。

ところが、あなたの中には、「もう一人のあなた」が存在するのです。 精神的、哲学的な話ではありません。 医学的な話です。 あなたの中には、消化器系、呼吸器系、循環器系、神経系、内分泌系、免疫系など、あなたの命を支えている、沢山の「もう一人のあなた」がいるのです。

その「もう一人のあなた」は、あなたがお母さんのおなかの中にいた時から、あなたの寿命がなくなるまで、あなたが寝ている時も遊んでいる時も、仕事をしている時も、一刻も休むことなく働きづめに働いているのです。

この内臓や各組織、言ってみれば体中の細胞たちのことを、あなたは忘れてはいないでしょうか。彼らのおかげで、あなたは生かされているのです。その彼ら、即ち、「もう一人のあなた」に対して、「癒しの気」でお礼をしてあげるのは、人としての道理だとは感じませんか?

【癒しの気を掌に】
あなたを生かしてくれている「もう一人のあなた」へのいたわりの思いは、他人へのいたわりの思いに通じる訳ですが、そこには、欲得や駆け引き、打算などの思いはなく、「ありがとう」、「おかげさま」という思いがあるだけではないでしょうか。

それを「愛」とか「布施の心」と呼ぶのです。その「愛」、「布施の心」を掌に集め、本当の意味での「癒しのボール」、「気のボール」を作ってみましょう。

【胸の中のハートのエネルギーを掌に導く】
私たちの体の中には、気の巡るルートとしての経絡(けいらく)が、頭や顔、内臓と手足をつなぐように12本走っています。その中で、掌に流れる経絡は、「心包経(しんぽうけい)」という名が付けられています。

その心包経の源泉、即ち、気の流れ出るところは、心臓なのです。ここで言う心臓は、西洋医学的な血液循環のためのポンプではなく、「こころを内蔵している器官」という意味です。平たく言えば、ハートのことなのです。

ですから、掌で「気のボール」を作る場合は、単に掌の皮膚感覚で作るのではなく、ハートのエネルギー、愛や布施の心を胸の中から掌に導くようにして下さい。

【癒しの気のボールの作り方】
・おなかの前で掌を向かい合わせましょう。
・息を吸いながら、両手の間の空気を引き伸ばすように左右に広げます。
・次に、胸の中の空気に、あなたの「ありがとう」の思いを乗せて、掌に吐き出すようにしながら両手を近づけましょう。
・ちょうど、ゾウさんが長い鼻を使って息を吐き出すような感じでしょうか。
・あなたの心のやさしさ、やわらかさを掌に運ぶようにして下さい。
・その呼吸に併せた腕の動きを繰り返し、掌の感覚が出てきたら動きを止め、掌の間の空気をやわらかく挟んで下さい。
・それが、細胞までも癒していく、気の質の良い「気のボール」なので、その「気のボール」を、自分の体や家族、ペットの調子の良くないところに押し当てるか、包んであげて下さい。

あなたの中の、あなたを生かしてくれている「もう一人のあなた」や、愛する家族やペットに「ありがとう」の思いを込めて、癒しの気を届けましょうね。あなたと「もう一人のあなた」 、そして、あなたの周りの人たちが、あなたの発する癒しの気で満たされますように!




2012/10/17

ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に!=その1=


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ハートのエネルギー(愛f、布施の心)を掌に! =その1=2012/10/1

先月の記事(9/10分)の中で、気功の必需品である「気のボール」の作り方についてお話させて頂きました。今回と次回は、それを更にパワーアップさせ、本当の意味での「癒しの気」、「癒しのパワー」を作るテクニックについてお話させて頂きます。

テクニックなどと言うと薄っぺらな感じになりますが、中身は心のこもった深い内容なんですよ。

【気には強さと質がある?】

私たちは生きている限り、誰でも気を発しています。雰囲気という言葉が示すように、私たちは常に「いのちのパワー」としての気を周囲に水蒸気のように漂わせているのです。

その「気」を感じて、生気があるとか元気がないとか、或いは、オーラがあるなどと表現しています。しかし、その言葉は、「気」のパワーの強さだけを示している訳ではありません。

そこには「気の質」も含まれているのです。その人の傍にいて、ホッとする人もいれば、傍にいるとイヤな気持ちになる人もいると思いますが、それがその人の「気の質」なのです。

そして、癒しにとって大事なのは、勿論、「気の質」です。では、「気の質」は、何によって決められていくのでしょうか?

【気の質は心の質?】

東洋医学においては、病を起こす条件の一つに、喜怒哀楽という感情、心の動きを入れています。

・激しい怒りの感情が強すぎると、肝臓や内分泌系に異常を起こします。
・大はしゃぎするような喜びの感情は、心臓や精神に異常を起こします。
・あれやこれやと思考を巡らせ過ぎると、胃腸などの消化器系を傷めます。
・悲しみや憂いが深すぎると、胸がつかえ、呼吸器系にダメージを与え、気持ちを塞いでいきます。
・恐れや驚き、不安などが度を超すと、免疫系の働きを失わせていきます。

これらが科学的かどうかは別にして、心の働きが私たちの体に影響を与えるということは、私たちの日常生活の中で、例えば、緊張すればトイレが近くなるとか、人前で何かの発表をしようとすると心臓があぶり、顔が蒼白になるとか、ショックなことがあれば食欲がなくなるとか、枕が変わると眠れなくなるとか、旅行などに出掛けると便秘になるとか下痢になるとか、ショックが強すぎる場合には髪の毛が真っ白になってしまうなどというように、様々な事例でお分かり頂けると思います。

そしてこれらの感情や心の働きの中で、激しい感情、心の動きは、自分の体を傷めつけるだけでなく、雰囲気として周囲に発散し、周りの人たちをイヤな気分にさせ、その人たちの体にも影響を与えていくのです。

ですから、癒しということを考えた場合、心の安定、心の静まりといったものが、如何に大切かということがお分かり頂けると思います。癒しの気には強さと同時に質が求められるのですが、良い質の気は、心を静め、安定させることによってもたらされるのです。

釈尊(通称、お釈迦様、正しくはゴータマ・ブッダ)が伝えた教えの中に、次のような言葉があります。

 こころしずかなり
 語(ことば)おだやかなり
 行ないもゆるやかなり
 この人こそ
 正しきさとりを得
 身と心の安らぎを
 得たる人なり
(法句経96…松原泰道訳)

そして、身と心と言葉を調えるために八正道という調え方を説いています。しかし、私たちは仏教を学ぶ訳ではありませんので、ここでは、気功的な心の調え方についてお話しておきましょう。

【気功流調心法】
何かことに当たった時に、つまり、怒りがこみ上げてきたり、パニックになりそうだったり、不安や悲しみに押し潰されそうになった場合、次のようなことをしてみて下さい。

・両手の指を組んで前頭部に当て、息を、口の奥から、ゆっくり静かに三回から五回ほど吐き出してみる。
・同じように、組んだ手を後頭部に当て、肘を張り、頭を掌にもたれ掛けるようにして、ぼんやりと頭の中を感じてみる。
・その時に、心の中で、「わたしは大丈夫、わたしは大丈夫!」と、ゆっくり言い聞かせていく。
・最後に、両手や気のボールを胸板に当て、胸の中を温かくし、その体感に没頭してみる。
・胸がツカエた感じがしてきたら、大きく息を吐き出すようにする。
などです。とにかく、

・わたしはわたし、わたしらしく生きていくということ、
・他人と比較したり競争したりしないこと、
・等身大で物事に当たること、
・無理して背伸びをして自分を追い込まないこと、
が大切です。

今回は、心を静め、安定させることが「癒し」の基本であるというお話をさせて頂きましたが、次回は、本当の意味での「癒しの気」、「癒しのパワー」を作る具体的方法についてお話させて頂きますね。



お問い合わせは
→09019816957
→kikounonakama@yahoo.co.jp


2012/10/15

気功流の心身デトックスのテクニック、軟酥(なんそ)の法を学びましょう!


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気功流の心身デトックスのテクニック、軟酥(なんそ)の法を学びましょう!2012/9/24

軟酥の法は、江戸時代の僧、白隠禅師(1685~1768)が、禅の修行のし過ぎによって起こした病を治した方法として、白隠の著「夜船閑話(やせんかんな)」の中に収められているものです。禅の修行によって起こした病気とは、気功で言う気の上がったことによる病のようなもので、

・激しい頭痛
・激しい耳鳴り
・めまい
・眼病
・不眠
・下痢
・足腰の氷のような冷え
・ノイローゼ
・うつ的症状
などです。

白隠は、これらの病を治すために沢山の名医を訪ね、鍼灸、漢方などの治療も試みるのですが、思うように治らず、京都白川の山奥の洞窟に住んでいた白幽仙人を訪ね、軟酥の法と内観の法を習い、それを実行することによって病を克服してゆきます。その軟酥の法と内観の法を学ぶのが今回の課題です。

【軟酥について】 
酥というのは、牛乳を煮詰めて造った古代のバターのことです。酥の軟らかいものですから、さしずめ、とろけるチーズやバターのようなものだと思って下さい。その軟酥は、あらゆる病を洗い流してくれる妙薬なのです。

それを頭の上に乗せ、軟酥が体の周りや体の中を垂れ流れて落ちてゆくようにします。その時、病気(毒素や邪気)も一緒に洗い流していくのです。しかし、実際には軟酥は用いませんそういうイメージで行なうのだそうです。

しかし、気功には、気の体感というものがあります。そこで、気の体感を軟酥の代わりに使って気功的軟酥の法を体感してみることにしましょう。あなたの心や体のいやなものを洗い流す気功流デトックスです。

【気功的軟酥の法】

1、ラクに立つか、椅子に坐って下さい。(体の弱い方や病気の方は寝たままでも構いません。)

2、両手を頭の上に上げ、頭の上で気のボールを作りましょう。

3、その気のボールを頭の上に載せ、頭に染み込んでくる感覚を体感します。

その体感が軟酥(心と体の毒素、邪気を洗い流す妙薬)です。

4、その軟酥を手で誘導しながら、体の外や中で、トローッとした液体が垂れ落ちて、足の裏から垂れ流れていくように体感します。

体の前側や横側、後側などに分けて垂れ降ろすようにすると体感がよくわかると思います。軟酥が降りてゆく実感が出るまでは、体の前側の皮膚や皮下の体感で練習するのが良いでしょう。イメージではなく、実感として体の中や体の周りで軟酥が降りてゆくのを体感しましょう。

体のあちこちをまんべんなく3回ずつくらい、調子の悪いところは5回から10回くらい洗い流してみて下さい。あなたの病気やいやな症状を洗い流すつもりで、毎日、朝や夜、一日一回の気功的軟酥の法を続けてみて下さいね。

【内観の法】

気功には、意守丹田法というテクニックがあります。気持ちを丹田(骨盤の中)に向け、丹田の中が温かくなっていくのを体感するテクニックです。白隠が「夜船閑話」の中で伝えた「内観の法」は、この意守丹田の法と同じです。

軟酥の法が終わりましたら、両手を下腹に重ねて当て、下腹の中が温かくなるのを待ちましょう。その下腹の中の温かさを丹田の気と言い、病を克服する活力、免疫力になりますので、時間があれば、いつでも下腹に手を当て、丹田の中の暖かさを体感し、命の活力を補充していって下さい。

気功は体感が大切なので、わかり辛い場合は、気功の教室に体感しに来て下さいね。



2012/10/12

体の中を心地よい「ふぁんそん」感覚で満たしましょう!


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体の中を心地よい「ふぁんそん」感覚で満たしましょう!2012/9/17

また、聞き慣れない言葉が出て来ました。

「ふぁんそん」という言葉です。

この「ふぁんそん」というのは、中国の言葉で、「放鬆(ほうしょう)」と書き、気功や太極拳などの分野で用いられ、リラックスとか脱力などと訳されている言葉です。しかし、リラックスとか脱力などというと、筋肉を弛緩させてダラーンとするような感じになりますが、決してそうではありません。

放鬆の「鬆」は、「大根に鬆(す)が入る」という時の「鬆」で、中が空洞になる、固まっていたものがゆるんでいくという意味です。また、「放」は、開放、放散などという言葉に表れているように、四方八方に自由に広がるという意味です。

ですから、放鬆は、中がゆるんで空洞(実際は空洞感)になり、その感覚が体いっぱいに広がるという体感のことなので、単にリラックスと訳さず、その内容的な意味を大事にするために、そのまま中国語で読み、しかも、そのやわらかな感覚を表すために「ふぁんそん」と、ひらがなで書くようにしているのです。

話は長くなりましたが、では実際に、体の中を「ふぁんそん」の状態にし、その心地よさを体感してみることにしましょう。


掌の間にやわらかな「気のボール(気の泡)」を作りましょう。


その「気のボール」を両手で持ち上げ、鎖骨の間の窪み辺りに掌をむけ、「気のボール」を、ふわーっと押し当てるようにしてみましょう。「気のボール」が押し当てられた体側の皮膚にジワーっと、ゆるんで温かい「ふぁんそん」の感覚が出て来て、ゆっくり皮下に染み込んでいきます。「気のボール」の三分の一から二分の一くらいが体の中に染み込んでいるといった感じでしょうか。


次に、「気のボール」を胸板から両胸の間くらいに下ろし、掌を向けて「気のボール」を押し当てましょう。「気のボール」が、胸板から胸の中に染み込み、ジワーっとした温かな「ふぁんそん」の感覚が感じられるのを待ちましょう。


続いて「気のボール」を胃袋の前(上腹部)に下ろし、上腹部の皮膚から皮下、胃の辺りまで「ふぁんそんの感覚」が出て来るのを待ち、更に下腹まで下ろして、同じように下腹の中(骨盤の中)の温かな「ふぁんそん」の感覚を体感してみて下さい。

鎖骨の間、胸板、上腹部、下腹部の四カ所くらいで、(気のボール)が体の中に染み込み、体の中が温かい空気で満たされているような感覚が体感できれば、それが「ふぁんそん」の感覚であり、その体の状態が「ふぁんそん」の状態なのです。


最後は、両手を前に向け、膝の上に乗せるか左右斜め下に下ろし、胸板からおなかを解き放つように開いて、体内の「ふぁんそん」の感覚が広がり、皮膚というバリアが薄れ、外の空気と溶け合った状態になる心地よさの体感を楽しんでみて下さい。

気功は、怪しげで神秘的なものではなく、体感による自分自身の癒しの技ですから、興味のある方は、一度、教室に体験に来てみて下さいませ。


2012/10/11

気のボールを体感してみませんか?

あなたは『気』を感じたことがありますか?

それは、誰もが体感できる「感覚」なんですよ(*^^*)



中日新聞プラス 達人に訊け!
和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
より公開済みの記事を紹介させて頂いています。
毎週月曜日に新しい記事が更新されます。

現在公開中の記事は  ↓ から、読むことができますよ!
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気功の必需品、気のボール(元気玉、癒し玉)を作りましょう!2012/9/10

気功は、気(心身の活力の元や癒し)の練習、訓練という意味です。練習ですから、球技ならボール、音楽なら楽器など、それぞれに見合った道具が必要です。気功は、太極拳やヨガ、坐禅と同じく、東洋的な心身鍛練法なのですが、他の鍛錬法とは違う道具を使います。

それは、気という感覚です。気の感覚は、「その気になる」などというようなイメージではなく、体感という実際的な体の感覚なのです。

気功では、体の部分部分で気を体感する、気を動かして体や心の緊張やストレスを洗い流す、自然界に溢れる活力の元をいただく(採り入れる)などの技法を用いて、自らの心身を健康にしていく訳ですが、それらの練習をするためには、道具としての「気の感覚、気の体感」は、無くてはならない必需品になるのです。

その中でも、「気のボール」と言われる掌の感覚を体感する練習は、気功の入り口に当たる大切な練習です。そんな訳で、今回は、「気のボール」を体感する練習をしてみましょう。

気の感覚は、体感なのですから、五感とかイメージなどは用いません。聞き慣れない言葉かも知れませんが、「体性感覚」という感覚を用います。体性感覚というのは、自分の体がどんな状態になっているかがわかる感覚で、皮膚や筋肉の緊張や緩み具合、体内の緊張や緩み具合などの体の中の情報をキャッチする感覚のことで、意識やイメージではなく、体感によってわかるものなのです。

1、掌を下に向け、水の上に乗せたようにします。(練習ですから実際にお風呂の中でお湯の上に掌を乗せても構いません。)

2、クラゲが傘を広げるように、掌の真ん中から指先まで、順に皮膚を伸ばすようにしながら、掌で水を下に圧し、次に、盛り上がってくる波の上に手を乗せた感じで掌の皮膚を緩め、この動きをゆっくり続けましょう。

3、掌に、少しモワーとする感覚やジーンとする感覚が体感できましたら、おなかの前で両手の掌を向かい合わせにして続けましょう。掌の真ん中から掌の皮膚を伸ばすようにしながら両手の間の空気を圧し、皮膚を緩めながら両手を少し離していきます。

4、何度か繰り返した後、両手の皮膚が緩んだところで動きを止め、掌の皮膚や掌や指の中の感覚を体感してみて下さい。

5、しばらくしていると、向かい合わせた空気に、実体感というか反発感というか、今までとは違う空気の存在を感じてきます。それが「気のボール」の感覚です。

その感覚が、自分の心と体を癒し、元気にしてくれ、健康を作る大事な道具になりますので、よく練習し、自分で自分の道具を作れるようになっておいて下さいね。

宜しければ教室に体験しに来て下さいませ。



2012/10/10

気功流の「癒し」を体感してみましょう!


「癒し」という言葉 

私もよく使いますが、私達の周りには、ありとあらゆる分野で溢れていますよね!


癒し系・・・  癒しの空間・・・  癒されるスイーツ・・・  癒される言葉・・・

ああぁぁ~私も癒された~い! な~んてね(^ー^)ノ



そもそも、「癒し」ってどういうこと?

気功流の「癒し」って? 





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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~

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気功流の「癒し」を体感してみましょう!2012/9/3

今回は、「癒し」の意味と具体的実技についてお話させて頂きます。

1、癒しという意味

癒しという漢字は、「やまいだれ」と「愈」という字から作られています。「やまいだれ」は、上の「なべぶた」の部分が天井を表し、部屋の中を意味します。横の「たれ」の部分は、寝台(ベッド)を横から見て、それを縦にしたものです。

因みに「病」という字の「丙」の字は、上の横棒(一)は、実は「○」で、頭部を表し、「人」は胴体と足、残りのコの字形のものは両手を表し、全体として「丙」は、人が寝ている姿を表しているのです。

「病」という字の「なべぶた」の部分を除いてみると、寝台に人が横たわっている姿を縦にしたものに見えるでしょう?つまり、「病」という字は、天井のある部屋の中で、人が寝台に横たわっている姿を表した漢字だったのです。

さて、話は横道にそれましたが、「癒」という字は、その「やまいだれ」の中に「愈」という字が記されています。その中の「心」という字は、ハートの真ん中から血管が下に垂れている形を表したもので心臓を意味します。

驚いたり、焦ったりすると心臓はドキドキしますし、辛い思いをすると、心臓はキューッと締め付けられて痛くなります。また、赤ちゃんや可愛いものを見ると、心は和んで温かくなってきます。

喜怒哀楽などの感情は心臓に変化を起こすというところから、昔の人は、心は心臓にあると理解していたのでしょう。つまり、心を内蔵したものが心臓だったのです。

さて、「愈」という字から「心」を除くと「兪」という字が残ります。そして、この「兪」こそが「癒し」という字の本質的な意味を成していたのです。

「兪」という字の「月」の部分は、太陽とか月とかの「月」を意味しません。かと言って、腕とか胸、肝、肺などに用いられている「月」(にくづき)でもありません。

では、「兪」の中の「月」は何を意味するのでしょうか?

僕は、「月」と記すより「目」と記した方が良かったのではないかと思うくらいです。この場合の「目」も、眼の「目」ではありません。「目」の字の上と下を尖らせてみて下さい。何かの形を上から見たところなのですが、何かに見えませんか?

そう、池などに浮かべて乗るボート(舟)の形です。

そして、「兪」の字の中から「月」(舟)を除いた残りの部分は、斧の形、山と一がマサカリの部分で「《」が柄を表していたのです。つまり、「兪」という字は、全体として「丸太を斧でくり抜いてボートを作る、丸木舟を作る」という意味になるのです。

長くなりましたが、まとめてみますと、「癒し」という字は、心も含めて病をくり抜く、くり抜いて心をラクにする、そんな意味だったのです。

2、癒し(くり抜き)の体感

・両手を斜め下に降ろし掌を前に向けましょう。

・両手で前の空気をすくい上げるように持ち上げ、頭や顔から空気を浴びせかけるようにし、手を誘導にして、顔から胸、おなかと、空気でくり抜くように洗い流しながら降ろし、下前に洗い流しましょう。

・手を持ち上げながら頭や顔から空気を吸い入れるようにし、その空気で体の中を洗い流すように吐き降ろしてみて下さい。

・吐き降ろす時に、上から下に体の中で空気が垂れ落ちていくような体感を大事にして下さいね。

・その動きを5~10回ほど繰り返したら、両手の掌を前に向け、膝の上に載せるか斜め下に広げて、顔から胸、原とくり抜かれて、体の中が温かい空気になったような感覚を体感して終わりましょう。

・終わる時は、両手をこすり合わせ、顔を撫で、胸を撫で降ろし、おなかをなで回し、腰を撫でるなどして、体を(頭を)普通の状態に戻してから終わって下さい。

今回お話させて頂いた「癒し」の体感が気功のメインなので、宜しければ教室に体験しに来て下さいませ。



お問い合わせは
→09019816957
→kikounonakama@yahoo.co.jp


2012/10/08

~ 肩こりとお別れを! 2 ~ 


中日新聞プラス 達人に訊け! より紹介させて頂いています。


~ 肩こりとお別れを! 2 ~ 

私も、以前は、全身、おまけに心も、コリコリでしたが、
気功のお蔭で、随分改善されていますが、やはりコリがきますね。
ちょっとの合間に出来るのは嬉しいですよね(*^^*)

次回は、「癒し」の意味と具体的実技について です。
いよいよ、本格的な気功のお話になってきますよ!

お楽しみに(^_-)-☆


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肩こりとお別れを! 22012/8/27

仕事場やキッチンやリビングで、ちょっとした合間に、直ぐに出来る肩こり解消法をお伝えしています。

その2 「うーん」と伸びをする

肩こりは「肩凝り」と書き、肩が凝固しているという意味です。筋肉が疲労し、乳酸が溜まり、筋肉や血管が固まっているのです。その固まった肩の筋肉や血管を軟らかくするために、血流を良くし、栄養を補給してあげなければなりません。

そのための良い方法が、いわゆるストレッチです。座ったままでも立ったままでも出来ますので、ちょっと休憩して、肩から腕を伸ばしてみましょう。

1、前に向かって「うーん」
指先を前に向けて合掌し、両手を前に向かって「うーん」と伸ばしましょう。遠くの水平線の向こうの空に指先が触れるくらいに、肩甲骨や肩関節も前に伸ばして下さいね。但し、顔は前に向けて、肩や周りの筋肉をしっかり伸ばすようにしましょう。

2、横に向かって「うーん」
指先を外に向け、両手を肩の高さで横に伸ばしましょう。指先が遠くの空に触れるくらいに、肩甲骨や肩関節からしっかり伸ばして下さいね。両手を横に上げたまま、少し体を横に倒しながら、片方ずつ伸ばしてみるのもいいですよ。

3、上に向かって「うーん」
指先を上に向けて合掌し、両手を上に伸ばしましょう。指先が天に届くくらいに、肩甲骨や肩関節からしっかり伸ばして下さいね。

4、下に向かって「うーん」
指先を下に向けて合掌し、指先が大地の一番下に届くくらいに伸ばしましょう。首を上にのばすようにして、首や肩の筋肉をしっかり伸ばして下さいね。

順番はありませんので、一息ついて、前に、横に、上に、下にと、気持ちがよくなるように、しっかり伸ばし、伸びきったあと、ふっと力を抜いて、肩の固まりを軟らかくして下さいね。

肩こりは、頭痛や歯痛、脳血管障害にもつながりますし、頚肩腕障害から自律神経症候群にもなる「病」です。あなたの体です。あなたが主治医になって、あなたがあなたの肩こり対策をしてあげて下さいませ。

~ 肩こりとお別れを! 1 ~


中日新聞プラス 達人に訊け! より紹介させて頂いています。

~ 肩こりとお別れを! 1 ~ 

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肩こりとお別れを! 12012/8/20

肩が凝った、肩が重い、首が凝った、背中が痛いなど、あなたは、首から肩、背中にかけての症状に日々悩まされていませんか?温泉に行ったり、マッサージを受けたりしたくても、なかなかそんな時間、ありませんよね。

そこで、あなたに、仕事場やキッチンやリビングで、ちょっとした合間に、直ぐに出来る肩こり解消法をお伝えしますね。

その1…ハンガースワイショウ

最初から聞き慣れない言葉でごめんなさい。スワイショウというのは、手を捨てるという意味の中国語なんですよ。

立ったまま、両手を同時に後ろに捨てるようにしながら、前後に振る動きのことなんです。手を前に振り上げず、後ろに捨てた反動で戻ってきた手を、とにかく後ろに捨てるように振るんです。

その時に、肩のラインを高級ハンガーのように、肩が少し前に落ちているようにすると、両手は「ハの字形」に振られます。おへその前あたりで両手が触れ合い、そこから斜め後ろに手を振り下ろせばいい訳です。3分から5分くらい続けるといいですね。

肩や背中、肩の周り、胸板あたりの緊張が和らぎ、ラクになりますよ。ついでに、その時に、肩関節辺りの筋肉の動きを体感し、その体感に没頭していると、頭の中の疲れも取れて、その後の仕事モはかどることでしょう。

また、寝る前にすると、一日の疲れが取れて、ぐっすり眠れるようになりますよ。終わる時は、肩や腕の力を完全に抜き、肩や腕、胸の中あたりがジーンと温かくなってくるのを心地よく感じてから終わって下さい。

どうか、あなたも暇を見つけてハンガースワイショウをし、日々の暮らしをラクにお過ごし下さいますように。


2012/10/06

~目のケアを! PART2~


中日新聞プラス 達人に訊け! より紹介させて頂いています。

~目のケアを! PART2~ 前記事の続きですね(*^^*)

知っていると、ちょっと疲れたなということきに、スグに出来きますよね。
日常に役立てて快適な生活を送りましょうね(^_-)-☆


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目のケアを! PART2

2012/8/16

目のケアは、目の周りの指圧や、目への手当てだけではなく、もう少し、脳の血行をよくし、頭の中から疲れを取り除く対策も取ってみましょう。

その6
後ろ首筋の筋肉(僧帽筋)を横から押すように揉みましょう。片手の親指で、又は、両手の親指で挟むようにして揉んで下さい。首の付け根の太い骨(第七頚椎)の横から頭の骨に当たるくらいまで、何カ所かを揉み、、押して気持ちの良いところを、3回から5回ほど、ゆっくり押し込んでみて下さい。

その7
両手の指を組み合わせ、掌を後頭部(眉毛の真後ろあたり)に当て、肘を張り、頭を掌側にもたれ掛けるようにしてみましょう。しばらくの間、その形でぼんやりしているだけで、頭の血行が良くなり、頭の疲れが和らいできますよ。

その8
後頭部で組んだ手の掌を上に向けて、両手をしっかり上にのばし、背中を伸ばしましょう。背中を伸ばすことで胸椎や腰椎がのばされ、脳の働きもリセットされますので、目が疲れた時だけでなく、頭がぼんやりしてきた時にも、2、3回、背伸びをしてみて下さいね。

その9
合谷というツボの写真です。

手の甲側で、親指と人差し指の骨の合わさるところの谷間を、反対側の親指で押しましょう。そこは、合谷(ごうこく)というツボで、顔面部の炎症性の症状(充血など)を和らげるツボなので、疲れ目には、とても良いツボなんですよ。

合谷に、磁気の粒を貼っても良いし、ワンタッチのお灸をしても良いですね。。

※パソコンやスマフォ、ケータイばかり見ていないで、目のケアもして下さいね。

~目のケアを!~


中日新聞プラス 達人に訊け! より紹介させていただきます。


目が見えることが当たり前の世界で生活している私たちは、
その有り難みをもっと感じるべきなんですよね。
そして、こんなに簡単にケアが出来るんですね(*^^*)

現在の記事 「ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に! =その1=」
   ↓ から、読むことができます!
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目のケアを!2012/8/3

今のわたしたちの生活では、仕事でも遊びでも、友達とのコミニュケーションにおいても、パソコンやスマートフォン、ケータイは必需品ですよね。目は、聴覚や味覚、嗅覚などに比べて、その情報収集量は格段に多く、一日中、何らかの画面を見ている私たちの目は酷使され続けているんです。

でも、目は大事なあなたのいのちの一部です。

僕は、盲学校で鍼灸、按摩の勉強をしている人たちのお手伝いをしているのですが、ほぼ全員が、病気や事故により、人生半ばで視力を失ったひとたちばかりなので、目の健康は大事にして欲しいんです。 一時間に一度くらいは画面から目を離し、目のケアをして下さい。

その1
中指をこめかみに当て、皮膚ごと10回ほどゆっくり前回しに回し、その逆回しもしましょう。

その2
息をゆっくり吐きながら、中指でこめかみを3回ほど押しましょう。押しながら、上目遣いに遠くのものを睨んでみて下さい。

その3
中指を、目頭の上の眉毛の内側の骨の角に斜め下から当て、こめかみの時と同じように、内回しに10回まわし、逆も10回してから、ゆっくり息を吐きながら3回ほど押しましょう。

その4
瞳の真下の頬骨の下の凹みを、内回し回しに10回、外回しに10回まわしてから、斜め下から3回ほど、ゆっくり息を吐きながら押しましょう。

その5
両手をすり合わせ、掌を温かくしてから両目を覆いましょう。 両手を当てたまま、両目をしっかり開き、温かさが眼球の裏あたりまで染み込むようにしてみましょう。

(つづく)

※くれぐれも目を酷使なさいませんように!

2012/10/05

気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~


中日新聞プラス 達人に訊け!

我が家は中日新聞を購読していますので過去記事も読めるのですが、会員でないと、新しい記事しか読めないということなので、一人でも多くの方に、和気信一郎先生の気功流癒しのテクニックの記事をを読んで実践して頂きたいと思い、和気先生に了解を頂いて、初回から順に紹介させて頂きますね。

毎週月曜日に新しい記事が更新されます。
現在は10回目の「ハートのエネルギー(愛、布施の心)を掌に! =その1=」

この記事は、 ↓ から、読むことができます!
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ご挨拶2012/8/1

中日新聞プラスをご愛読のみなさん、初めまして。

栄中日文化センターにて「癒しの気功法」という講座を担当させて頂いております和気信一郎(わきしんいちろう)と申します。

縁ありまして、この中日新聞プラスの中でみなさんとお話できることをとても嬉しく思っています。僕がみなさんにお伝えするテーマは「気功流癒しのテクニック」というものです。

気功の話は追々お話させて頂きますが、簡単に言えば、体内の気の巡りを良くして、自分の心と体の不調を改善し、より元気になっていくための養生法、健康法といったところでしょうか。

その気功の中で用いられている技術(テクニック)を、癒しという視点にたって、一つ一つお伝えしていこうというのが、このブログのテーマなのです。

なるべく丁寧にお伝えしていきたいと考えていますが、わかり辛いことなどございましたら、お気軽にご意見やご質問などお寄せ頂ければと思います。

では、次回から「気功流癒しのテクニック」の本題に入らせて頂きますので、お楽しみにしていて下さいませ。(和気信一郎)