2013/01/21

掌をふぁんそんにし、気の感覚を体感する「ふぁんそんクラゲ」=ふぁんそんテクニック・その7=


中日新聞プラス 達人に訊け!

和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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掌をふぁんそんにし、気の感覚を体感する「ふぁんそんクラゲ」=ふぁんそんテクニック・その7=2013/1/7

中日新聞プラス「達人に訊け!」をご愛読のみなさま、明けましておめでとうございます。新年にあたり、みなさまの健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

さて、心身の緊張やストレスを芯からゆるめる内的ゆるみの技である「ふぁんそんテクニック」も六つ目の技法に入ります。今回は、掌をゆるめ、気を体感する基本のテクニックである「ふぁんそんクラゲ」という技法についてお話させて頂きます。

ドーム形で、中に沢山の足をぶら下げたようなクラゲを想像して下さい。、そのクラゲが海に漂うような感じで掌を動かすことによって、掌をふぁんそん状態にしていくのが「ふぁんそんクラゲ」という技法です。

【ふぁんそんクラゲ】

・おなかの前で、両手の掌を下に向け、じゃんけんのパーのように、軽く指を広げて伸ばしましょう。

・その手が、海に浮かぶクラゲです。

・ゆったりと波が持ち上がってくる感じで、少しだけ手を挙げながら、掌の力を抜いて、掌が丸くなるようにします。

・ソフトボールより少し大きめのボールの上に掌を乗せたくらいの感じです。

・次に、波が沈んでいくのに合わせて手を少しだけ下ろしながら、掌を広げていきます。

・その時に、掌の真ん中で波を押さえていくようにし、掌の真ん中から五本の指先に向かって、順に皮膚が伸びていくようにしてみるのがポイントです。

・一旦、皮膚を伸ばした後、再び波が持ち上がってきて、掌は力がゆるんで丸くなります。

・この動きを続けることで、波の上に乗ったクラゲが、傘を広げたりゆるめたりして、ふわふわ浮いているような動きから「ふぁんそんクラゲ」と名付けました。

・この「ふぁんそんクラゲ」は、体性感覚の中の体内感覚としての皮膚感覚を体感することによって、体性感覚の神経と、それを受け止める体性感覚脳を開発していくのが目的の技法なので、とにかく、一度、掌の皮膚を充分に引っ張るように伸ばし、その引っ張られた皮膚をゆるめるというように、掌自体の皮膚感覚を体感することに没頭してみて下さい。

・この動きを何度も繰り返し、掌に、じわーっとする感覚が出て来ましたら、両掌を向かい合わせにして、掌が近づいたり離れたりする感じで続け、その後、やわらかく波がゆらゆらと止まるように動きを止め、掌の皮膚感覚、掌や指の中の感覚(皮下の感覚)を体感して終わりましょう。

尚、1月から毎月第4日曜日の午後に開催される「ふぁんそん教室」については、前回(12/31)の記事をご覧下さいませ。



2013/01/10

あなたも「ふぁんそん教室」へお越し下さい



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あなたも「ふぁんそん教室」へお越し下さい2012/12/31

これまで、心と体の緊張やストレスを体の芯から和らげる「ふぁんそんテクニック」として、「ハンガースワイショウ」、「すわり金魚」、「すわりイルカ」、「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」、「背骨でフラフープ」などの技をお伝えしてきました。

そして、これからも個別的、部分的な「ふぁんそんテクニック」について、ご紹介させて頂くことになると思いますが、今回は、お正月特別企画として、一月から始まる「ふぁんそん教室」のご紹介をさせて頂くことにします。

【ふぁんそん教室へのお誘い】
心と体のゆるみをもたらす「ふぁんそんテクニック」を学ぶ教室を開催します。月に一度、二時間余にわたって、ゆるめることだけを行なう教室です。和気が20年余りの気功訓練の中で学び深めてきた技を「内的ゆるみの技、ふぁんそんテクニック」としてお伝えします。

毎日の仕事(介護や家事を含む)などによって知らず知らずにたまっている緊張やストレスを和らげるだけではなく、各種スポーツや武道、太極拳、気功、ヨガなどに必要な基本的な体のゆるみを作るテクニックを身につけて頂く教室です。

「ふぁんそんクラブ」も作り、「ふぁんそんテクニック普及員(指導員)」を養成していく予定もしています。

医療、介護、福祉関係などの職場で働いていらっしゃる方々、働く人の健康管理に携わっていらっしゃる方々、各種スポーツや太極拳、ヨガ、気功、武道などを学んでいらっしゃる方々のご参加をお待ちしております。

【開催日時】
・毎月第4日曜日  午後1時半~4時
・第一回「ふぁんそん教室」…2013年1月27日(日)
【開催場所】
・名古屋市市政資料館
(地下鉄名城線「市役所」下車、東へ徒歩5分、ウイル愛知北隣)

参加費
・入会費…2,000円(中日新聞プラス会員の方は半額の1,000円。 「ふぁんそんクラブ」の会費です)
・参加費…5,000円(6回参加分)
・一日体験…2,000円

【主な内容】
1、「ふぁんそんテクニック」を組み合わせた流れのある練習として
・坐式ゆらぎ功
・弛緩放鬆功
・自由太極功
・樹木の呼吸
・菩薩静功

2、各種の「ふぁんそんテクニック」(として
・すわり金魚
・すわりイルカ
・蝶の羽回し、羽ばたき
・ふぁんそんクラゲ
・腕わかめ
・ハンガースワイショウ
・お神輿ワッショイ
など。

あなたのご参加をお待ちしています。

※尚、時間的距離的に教室にご参加出来ない場合は、あなたの職場や地域で「一日ふぁんそん教室」を企画して頂ければ、和気や指導員がお伺い致します。(交通費+講師料1万円)

参加申し込みやお問い合わせは、和気までメールして下さい。
kikounonakama@yahoo.co.jp


椎骨を水平に回す「背骨でフラフープ」=ふぁんそんテクニック・その6=



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椎骨を水平に回す「背骨でフラフープ」=ふぁんそんテクニック・その6=2012/12/24

前回に引き続き、今週も「ふぁんそんテクニック」の基本的な理論の話をしておきましょう。

「ふぁんそん」というのは、副交感神経優位になっている体の中のゆるんだ状態のことです。その「ふぁんそん」の状態を体感できるのは、体性感覚という感覚で、運動感覚と体内感覚の二つがあります。

体性感覚は、体の中の情報を脳に伝える神経と、その感覚を受け止める脳の二つから出来ています。「ふぁんそん」の状態を体感するためには、これらの神経と脳の二つの働きを開発する訓練が必要なのですが、それが「ふぁんそんテクニック」なのです。

その訓練、即ち、体性感覚のための神経と脳の二つの訓練のためには、体性感覚の一つである運動感覚の中の、受動的運動を体感するという訓練が必要になります。私たちの運動感覚は、殆どの場合、能動的な「意識レベル」の運動(体の動き)を体感することに使われています。

しかし、「ふぁんそんテクニック」に必要な運動感覚は、その能動的な動きの体感ではなく、その能動的な動きによって受動的に動かされている運動(体のうごき)を体感する能力なのです。

「ハンガースワイショウ」においての腕の付け根や大胸筋の揺れ、「すわり金魚」や「すわりイルカ」においての動かす部位より上の高さの背骨の揺れ、「蝶の羽ばたき」においての体幹の前後の動きによる肩甲骨や大胸筋の揺れ等々は、この受動的運動感覚を体感する訓練だったのです。

もう一つの体性感覚である体内感覚の話は次回に回すことにします。さて、今回の「背骨でフラフープ」の実習に入りましょう。

【背骨でフラフープ】
この「背骨でフラフープ」は、「」すわり金魚 と「すわりイルカ」を併せて、首、背中、腰の椎骨を水平に回すことで、脊椎をゆるめる技です。

(1)ラクに坐ってから、第7頚椎を左回しに水平に回しましょう。体を前に倒しながら、アゴ先を前に突き出し、そのアゴを大きく左から回して、体重を尾骨側に掛けながらアゴを引き寄せ、更に、右から大きく回しながらアゴ先を前に突き出し、そのままアゴ先で円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7頚椎(首の付け根)に移し、首の力を抜いて、頚椎のゆるみを体感しながら第7頚椎を水平に回しましょう。

(2)次に、第7胸椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちを胸に降ろし、体を反らせながら、両胸を前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら背中を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながら胸を前に突き出し、そのまま胸で円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第7胸椎(肩甲骨の下のラインの椎骨)に移し、背中の力を抜いて、胸椎のゆるみを体感しながら第7胸椎を水平に回しましょう。

(3)更に、第3腰椎を左回しに水平に回しましょう。気持ちをおなかに降ろし、腰を反らせながら、おへそを前に突き出し、大きく左から回して尾骨に体重をかけながら腰を丸く後ろに引き、更に、右から大きく回しながらおへそを前に突き出し、そのままおへそで円を描くように水平に回しましょう。

その動きが出来てきましたら、意念(気持ち)を第3腰椎(おへそのほほ真後ろ)に移し、腰の力を抜いて、腰椎のゆるみを体感しながら第3腰椎を水平に回しましょう。

(4)最後に、体重を坐骨に降ろし、「すわりイルカ」をしばらく続け、その揺れに併せて、意念を腰椎、胸椎、頚椎と上げてから、頚椎を右回しにし、その動きを胸椎、腰椎と降ろし、最後に坐骨に降ろして、少しの間、「すわり金魚」をして終わりましょう。

※それぞれの水平回しを、ゆっくり10~15回くらいすると良いと思います。

それぞれのところで、平仮名の「く」の字を丸くした形で回っているような感じにしてみて下さい。体の中心軸に対して半円で[(│)]の形で回る感じです。最初のうちは、それぞれのところでフラフープを回すような感じて回してみると良いかも知れません。

次回は、「ふぁんそんクラゲ」というテクニックをお届け致します。

尚、年明けの一月の第4日曜日から月に一度のペースで開かれる「ふぁんそん教室」へのご参加をお待ちしています。お問い合わせは、kikounonakama@yahoo.co.jpまで。


肩と背中、胸の中をゆるめる「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」=ふぁんそんテクニック・その5=




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肩と背中、胸の中をゆるめる「蝶の羽回し・蝶の羽ばたき」=ふぁんそんテクニック・その5=2012/12/18

これまで、「ハンガースワイショウ」、「すわり金魚」、「すわりイルカ」の三つの「」ふぁんそんテクニック を実践的に学んできました。

今回は、まずはじめに、「ふぁんそんテクニック」のベースに流れている考え方についてお話しておきます。

「ふぁんそん」という状態は、体内がゆるんだ状態のことで、それを体性感覚(たいせいかんかく)という感覚で体感します。感覚と言えば、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(温度感覚)の、いわゆる五感が知られています。

この五感は、私たちの皮膚よりそとにあるものを認識するための情報収集機関です。生存に必要な食べ物、パートナー、安全性などをキャッチして必要な行動を取るために情報を収集しているのです。ここで用いられている体の働き、即ち、五感→脳→行動の働きを、仮に「意識的分野」の機能としておきます。

ところが、「ふぁんそんテクニック」で用いられる体性感覚は、この「意識的分野」とは別の働きなのです。体性感覚というのは、私たちの皮膚より中の状態を認識するための情報収集機関です。どんな情報を収集して脳に伝えているのかと言えば、大きく分けて、次の二つです。

(1)一つは、自分の体がどんな風に動いているのか、即ち、腕はどの高さまで上がっているのか、肘はどれくらい曲がっているのか、足はどの向きにどれくらい開いているのかなど体の姿勢や動きの情報を脳に伝える働きです。

これを「運動感覚」と言い、この感覚がないと私たちは正常な体の動きをすることができないのです。

(2)二つ目は、体の中の情報、即ち、満腹感、空腹感、尿意、便意、心拍数などの情報を脳に伝える働きです。しかし、これらの感覚は、普段は感じることがなく、異常を感じた時に、その異常を脳に伝えるようになっています。

言わば、内臓の感覚を脳に伝える働きなので、「内臓感覚」と呼ばれる場合もあるのですが、例えば、肝臓や腎臓がどう働いているか、小腸がどう働いているのかなどは感じることも出来ませんので、「内臓感覚」とは呼ばずに、皮膚を含めた体内の感覚という意味で「体内感覚」と呼ぶべきでしょう。

この二つの体性感覚を用いて「ふぁんそん」の状態を作り、それを体感し、その体感によって「ふぁんそん」の状態を体内で動かしていくというのが「ふぁんそんテクニック」なのです。理論的な話の続きは次回に回して、次の実習に入りましょう。

【蝶の羽回し・蝶の羽ばたき】

(1)「すわりイルカ」で、胸から前に突き出していく時に、息を吸いながら肩を後ろから上げるようにし、背中を後ろに引き戻す時に、息を吐きながら肩を前から下ろすようにし、それを繰り返しましょう。

(2)その時に、気持ちを肩先にもっていって肩を回すのではなく、肩甲骨の間の背骨で肩甲骨を引っ張るようにしてみます。丁度、背骨を蝶の胴体、肩甲骨の外側までを蝶の羽と見立て、羽が胴体にくっついている部分で羽を回すようにするのです。

肩先を回そうとすると、首から肩の上にかけての筋肉で回そうとしますので、余分な力が入り、かえって肩が疲れてしまいます。背骨を支点にして肩甲骨の内側を引っ張るように回すことで、いわゆるインナーマッスルという深いところでの筋肉からゆるんでいくのです。

(3)背中がラクにゆるんでくる感じがするくらい、適当に「蝶の羽回し」を続けましたら、その羽の動きを前後のゆらしに変えてみましょう。背骨を前後にゆらすことで肩甲骨が蝶の羽のように揺れているのを体感してみて下さい。これを「蝶の羽ばたき」と言います。

(4)次に、気持ちを胸板(胸骨)に移し、胸板を支点に大胸筋(両胸と鎖骨の間くらい)を回すようにしてみましょう。体の前後のゆれによって大胸筋が引っ張られて回っているようにして下さいね。胸板に大胸筋がくっついている辺りを体感するのが、体の前での「蝶の羽回し」のコツになります。

(5)胸板から胸の中がゆるんできた感覚が出てきましたら、背中の時と同じように、体の前後のゆれによって大胸筋が前後にゆらされているような「蝶の羽ばたき」に変えて、胸板や胸の中の「ふぁんそん」の感覚を体感して下さい。

「ふぁんそんテクニック」の基本は、体内の心地よさの体感です。まずは、無理に形を正しくしようという気持ちをやめて、とにかく、体の心地よさを体感することを大切にしてみて下さい。次回は、「背骨でフラフープ」をご紹介します。

尚、来年一月から、第4日曜日の午後に名古屋市市政資料館をお借りして「ふぁんそん教室」を開催致しますので、詳しいことは和気のブログをご覧下さい。



背骨をゆるめる「すわりイルカ」で体の中までゆるめましょ!=ふぁんそんテクニック・その4=




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背骨をゆるめる「すわりイルカ」で体の中までゆるめましょ!=ふぁんそんテクニック・その4=2012/12/10

前回の「すわり金魚」で背骨をゆるめられるようになりましたでしょうか?

今回も椅子に腰を掛けたまま出来る、背骨を揺らすだけの簡単な「すわりイルカ」をご紹介します。この「すわりイルカ」は、背骨をゆるめるだけでなく、顔や胸、おなかの中をゆるめ、気持ちもとってもラクになる「ふぁんそんテクニック」です。

そのポイントは、皮膚や背骨の揺れに気持ちを向け、体感することだけなのです。

自分の皮膚や体の中の動きや体内感覚を体感する感覚を「体性感覚」と呼びますが、この「体性感覚」を開発することで、自分の体をリラックスモードの副交感神経優位の状態にできるようになり、それが「ふぁんそんテクニック」の基本的な技と考え方になっています。

【すわりイルカの方法】

1、椅子か座布団を二つ折りにしたものに坐りましょう。

2、口の奥からゆっくり息を追い出すようにしながらアゴから前に突き出すように体を前に倒し、坐骨に体重をかけながら元の姿勢に戻し、その動きを何度も続けましょう。アゴから前に突き出しながら、気持ち(感覚)を口から鼻、額と上げ、顔や頭の中の緊張や疲れを息とともに追い出すように感じてみて下さい。

3、顔や頭がラクになって来ましたら、今度は戻る時に少しアゴを引き、気持ち(感覚)を首の骨の揺れに向けましょう。首の骨が下から順に反るように前に行き、首の付け根で引き戻すようにして、首の骨の揺れを体感してみるのです。

4、首の揺れをしばらく体感しましたら、気持ちを胸に降ろし、両胸の間から前に突き出すようにしてみましょう。両胸の間から胸板、首、アゴと下から順に反り上がるように前に倒れ、坐骨に体重をかけて元の姿勢に戻し、その動きを何度も続けましょう。反り上がっていく時に、胸の中の空気も一緒に上げていくようにして、胸のつかえも追い出すようにしてみて下さい。

5、胸の中がラクになりましたら、肩甲骨の下あたりから引き戻すようにして、気持ち(感覚)を背骨の揺れに向けてみましょう。肩甲骨の下の高さの背骨から上に向かって順に反り上がり、背骨が丸くなって戻っているのを体感してみて下さい。

6、次に、気持ちをおなかに降ろし、おへそから前に突き出すようにして体を前に倒し、坐骨に体重をかけて元の姿勢に戻し、その動きを続けましょう。気持ち(感覚)をおへそからみぞおち、胸板、首、アゴと順に上げながら、おなかの中の空気も上げるような感じで、おなかの中のつかえも口から追い出しましょう。

7、おなかの中がラクになりましたら、おへその後ろの腰骨で引き戻すようにして、気持ち(感覚)を腰骨から背骨の揺れに向け、背骨の揺れを体感してみて下さい。おへその後ろから背中、首と背骨が下から順に反り上がるように前に倒れ、腰から丸くなって戻っている背骨の揺れを体感するのです。

8、最後は、体重を坐骨に降ろし、下腹、恥骨から前に、お尻、尾骨から後ろに揺らし、その揺れによって揺らされている背骨の波のような揺れや、体内の液体的な揺れを体感してみましょう。

9、おなかや胸の中、顔や頭の中が心地よくなって来ましたら、揺れがゆっくり止まるのを待つようにしてから、体の中のゆるんだ感覚、ふぁんそん状態の感覚をしばらく(1~3分くらい)体感して終わりましょう。

次回は、特に背中や肩の凝りや疲れ、胸の中をラクにする「蝶の羽まわし」をご紹介します。

尚、来年一月から、月に一度、第4日曜日の午後に「ふぁんそん教室」を開催することになりましたので、和気のブログをご覧下さい。



背骨をゆるめる「すわり金魚」で体も気持ちもゆ~らゆら =ふぁんそんテクニック・その3=




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背骨をゆるめる「すわり金魚」で体も気持ちもゆ~らゆら =ふぁんそんテクニック・その3=2012/12/3

今回は、仕事の後や寝る前に、是非して頂きたい「すわり金魚」をご紹介します。

椅子に腰を掛けたまま、背骨を左右に揺らすだけの簡単な方法です。簡単な動きなのですが、その心身に及ぼす効果は素晴らしいものがあるんですよ。

この「すわり金魚」は、背骨を揺らすことで背骨のゆがみを矯正し、首や背中、腰の緊張を和らげると同時に、自律神経を調え、内臓を揉むことで内臓の働きを良くします。

また、気持ちを揺れの心地よさに向けますので、緊張していた気持ちがゆるみ、不安や焦りなどの思いが薄れてラクになってきます。

ゆれを体感しているだけで、体ばかりでなく、心の中もやわらかくゆるんでくるんですよ。そのポイントは、揺らされている体を体感することだけなのです。

【すわり金魚の方法】

1、椅子か座布団を二つ折りにしたものに坐りましょう。

2、両肩のラインを水平にずらすように、肩先を左右交互にゆっくり突き出しましょう。
その動きを続けながら、首の力を抜き、頭が引っ張られるようにし、首の付け根から上の首の骨(頚椎)が揺らされているのを体感してみましょう。首の骨が(←→)のように、丸く揺らされているのを体感してみて下さいね。

3、首の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを背中に降ろし、肩甲骨の下のラインを水平にずらすように、両胸の横(腋の下)を左右交互にゆっくり突き出しましょう。その動きを続けながら、背中の力を抜き、背骨(胸椎)が、丸く揺らされているのを体感してみましょう。

4、背骨の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを腰に降ろし、ウエストラインを水平にずらすように、脇腹を左右交互にゆっくり突き出しましょう。その動きを続けながら、腰の力を抜き、腰椎が丸く揺らされているのを体感してみましょう。

5、腰椎の揺れが心地よく感じられてきましたら、気持ちを坐骨に降ろし、左右交互に坐骨に体重を移動させ、腰椎、胸椎、頚椎全体が揺らされているのを体感してみましょう。地面に生えている細い竹の根元を持って揺らしてみると、梢の先まで竹全体がゆらゆらと揺れますが、そんな感じで、坐骨での体重移動をするだけで背骨全体が揺らされるようにしてみるのです。

6、その全体の揺れを続けながら、自分の腰や背中、おなかの中や胸の中を内観(体感)し、硬いところや具合の良くないところを更にやわらかくしていって下さい。

7、終わる時は、力を抜いて、揺れが自然に止まるのを待ち、背骨や胸やおなかの中がやわらかくゆるんだ感覚を体感して終わりましょう。

仕事の合間などにする場合は、凝ったな、ちょっと痛いなと感じた部分だけを揺らしても効果ありです。

次回は「すわりいるか」という「ふぁんそんテクニック」をご紹介致します。尚、来年一月から「ふぁんそん教室」も開催致しますので、関心のある人は、和気のブログをご覧下さいませ。



ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」




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ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」2012/11/26

両手をハの字形に揺らして、肩関節の中の腕の付け根のゆれを感じる「ハンガースワイショウ」をしながら、肩が温かくゆるんでいく感覚を体感できるようになられたでしょうか?今回は、まず、この「ハンガースワイショウ」をしていると、体にどんな良い影響があるのかをお話しておきましょう。

【頭の疲れや生活習慣病の予防と治療に】

1、気持ちを腕の付け根のゆれに向けて、その感覚を体感していることに没頭していますので、雑念が薄れ、、脳波がリラックスモードのα波(アルファは)に変わってきます。これで、脳の中の緊張やストレスが、かなり緩和されます。仕事の前や仕事の合間にすると、頭の集中力が高まることでしょう。

2、自律神経が緊張やストレスによる交感神経側から、リラックスによる副交感神経側に変わってきます。 副交感神経側に変わってくると、血管がゆるみ、血圧も下がり、心臓への負担も軽くなります。体中の細胞に血液が巡り、血液中の糖と酸素が細胞に取り込まれてエネルギーとして消費されますので、血液中の糖は少なくなり、高血糖が改善されます。

ですから、「ハンガースワイショウ」をしているだけで、脳の疲れが取れ、高血圧や糖尿病、心臓への負担、脳梗塞など、いわゆる生活習慣病の予防や治療に有効に働くのです。筋肉がゆるみますので、肩こりや背中の痛みを緩和するのは勿論です。

【体の中をふぁんそん状態に】

では、ハンガースワイショウをしながら、肩の中だけではなく、体の中をゆるんだ「ふぁんそん」の状態にしてみましょう。

・まず、ハンガースワイショウをしながら、肩の中の腕の付け根のゆれを体感しましょう。
・肩の中がゆるんで温かく感じられてきたら、次に、胸板の左右、鎖骨の下の大きな筋肉(大胸筋)の動きを体感してみましょう。(大胸筋が伸ばされたりゆるんだりしている感覚です。)
・大胸筋の伸び縮みが心地よく感じられてきたら、大胸筋の間の胸板あたりの皮膚感覚や胸板の感覚を体感してみましょう。
・更に、気持ちを胸の中に向け、胸の中がゆるんで温かくなるのを待ちましょう。
・胸の中がゆるんで温かい感覚が出てきたら、その感覚を上腹部(胃袋あたり)に下ろし、上腹部の中が温かくなるのを待ちましょう。
・上腹部の中が温かく感じられてきたら、気持ちを下腹の中(骨盤の中)に下ろし、骨盤の中が温かくなるのを待ちましょう。
・骨盤の中がゆるんで温かく感じられてきたら、手のゆれが自然に止まるのを待ち、動きが止まったら、掌や腕の中、肩や胸の中、腹の中がゆるんで温かさが広がってくるような感覚を体感して終わりましょう。

ハンガースワイショウをしながら、気持ちを肩の中や大胸筋などの動かされているところから、胸板から胸の中、上腹部、骨盤の中と、気持ちを体の中に向け、そこがゆるんで温かくなってくる感覚を体感することで、体の中の「ふぁんそん」の状態を体感することが出来るのです。

意識ではなく感覚を大事にすることが大切なので、無理に感じようとするのではなく、それぞれの部分がゆるんで温かくなるのを待つようにして下さいね。

この「ふぁんそん」の感覚が、最初にお話しましたが、体の緊張を和らげ、生活習慣病の予防や治療に役立つと同時に、心の緊張やストレスも取り除いてくれるのです。

次回は、背骨をゆるめる「すわり金魚」のお話です。

※ 教材として、和気がモデルの簡単なDVD(一枚500円)、和気が書いた「気功の達人になろう~内なるわたしを引き出す気功~」(2,000円)もご用意しておりますので、必要な方は和気までメールして下さい。

kikounonakama@yahoo.co.jp