2013/03/12

菩薩静功4…蓮華と無相・ふぁんそんテクニック=その12=



中日新聞プラス 達人に訊け!

和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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菩薩静功4…蓮華と無相・ふぁんそんテクニック=その12=2013/2/11

みなさん、こんにちは!立春も過ぎ、少しずつ季節も春めいてきていますね。さて、今週は、「菩薩静功」の中の「蓮華」と「無相」という坐り方をご紹介させて頂きます。

7、蓮華
蓮華の花を観音さまが持っていたり、阿弥陀さまが蓮華の上に立っていたりする仏像をよく見かけますが、蓮華が仏教の象徴にされたのには理由があります。蓮華や睡蓮は、綺麗な花を咲かせますが、決して綺麗な場所から咲いている訳ではなく、泥の中に咲いています。

その泥を私たちの俗世間、煩悩渦巻くこの社会と見立て、その中に根を張りながらも、自らは凛とした姿で綺麗な花を咲かせるというところから、蓮華を生き方の象徴にしているということです。

【形と感覚】
両手を胸の前で合唱し、親指と小指をふれ合ったまま、他の指を開いて蓮華の花のような形にします。肩と肘を下ろして、その蓮華の花が両胸の間の高さに来るようにし、体重を尾骨側に落として背筋をシャンとします。

掌、即ち、蓮華の花が温かくなるのを待ちましょう。掌に温かさが出てきたところで、気持ちを胸の中に向けて下さい。胸の中まで温かくなり、穏やかな気持ちになってきますよ。その穏やかな温かさを心ゆくまで味わって下さい。

8、無相
無相というのは、対立がない、バリアがないという意味です。「相」というのは、相互とか相関関係とか相思相愛などと用いられているように、二つの存在があるということを前提にした言葉ですが、それが「無」なのですから、二つが無くなる、つまり、バリアが無くなるということなのです。

【形と感覚】
両手を体の横で、斜め下30度暗いに延ばし、掌を前に向けます。自分が広い宇宙の隅に坐って、その宇宙の空間を丸ごと抱き抱えている、受け止めているようにしていると、その大きな空間と自分の体の中の感覚が一つになったような、皮膚というバリアが無くなったような感覚になってきます。

あらゆる対立が消失していくような感じを体感することで、あらゆるものを受け止めることが出来るような気持ちになってきます。この体感が、心身のゆるんだ「ふぁんそん」の感覚なのです。

心身のゆるみを体感するふぁんそんテクニック」について、更に深めてみたいと思われる方は、下のブログも読んでみて下さい。