2013/03/12

菩薩静功3…安心と無邪気・ふぁんそんテクニック=その11=



中日新聞プラス 達人に訊け!

和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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菩薩静功3…安心と無邪気・ふぁんそんテクニック=その11=2013/2/4

みなさん、こんにちは!節分も過ぎ、立春になりました。いよいよ春ですね。と言っても、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、まだまだ寒い日が続きます。そして、春の木の芽時には体調を崩しやすいものです。

そんな時にこそ、自律神経や内分泌ホルモンの働きを調える、ふぁんそんテクニックの中の「すわり金魚」(12/3の記事)や「すわりイルカ」(12/10の記事)を参考に、背骨をゆらゆら揺らしてみて下さい。

その後に、今からお話する「菩薩静功」をしてみると、その効果抜群ですよ。

5、安心(あんじん)
「安心(あんじん)」とは、完全なる心の安らぎを得た状態、心の安定した状態のことを言います。私たちは、日々、様々な出来事や他人の言動に振り回され、自分を見失っています。心が乱れ、ストレスは増すばかりです。
 
そんな暮らしをしていては、心が壊れ、体にも様々な変調を起こしてしまいます。一日一度は、世間や他人(自分以外の人)から離れ、「わたし」を感じ、「わたし」の心をリセットして下さい。

【形と感覚】
両手の掌を上に向け、坐した膝の上に置き、胸板から肩の前あたりまでを開いた感じ(皮膚が少し伸びている感じ)にして、ラクに背筋を伸ばしてから体重を尾骨側に降ろします。

気持ちを、胸の中に入れ、胸の中がゆっくりゆるみ、温かくなっていくのを体感しましょう。やがて、胸の皮膚感覚が薄れ、体の中と体の外(前側)の空気が一つに溶け合っていく感じになってきます。その体感を心ゆくまで味わってみましょう。
※9/3、癒しの体感の記事もご覧下さい。

6、無邪気
幼子が他人の目や世間体を気にせずに遊んでいるのを見て、私たちは「子供は無邪気でいいなぁ」などと言います。天真爛漫に、無心に何かをしているのは、見ていて清々しささえ感じます。

それは、「無邪気」だからなのでしょう。無邪気、つまり、邪気が無いのです。打算、欲得、駆け引き、保身、世間体など、私たちの心を乱れさすあらゆる邪気が無いから清々しいのです。そんな邪気の無い心地よさを体感するのが、この「無邪気」という坐法です。

【形と感覚】
肩の横で、肘を曲げた状態で両手の掌を上に向け、指先を外に向けましょう。肩と両手の上に大きな空気の層を乗せているような感じで、気持ちを顔の中にいれましょう。

やがて顔の中がゆるみ、両手で支え持った肩の上の空気の中に顔や頭が溶けていき、消失していく感じが出て来ますので、その体感を心地よく味わって下さい。頭が消失していますので、 打算、欲得、駆け引き、保身、世間体など、私たちの心を乱れさすあらゆる邪気も消失していくのです。

【お知らせ】
去る1月27日に開催された、内的ゆるみの技を学ぶ「ふぁんそん教室」の動画がご覧になれます