2013/01/10

ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」




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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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ふぁんそんテクニック ~その2~「ハンガースワイショウをしながら体の中のゆるみをつくる技」2012/11/26

両手をハの字形に揺らして、肩関節の中の腕の付け根のゆれを感じる「ハンガースワイショウ」をしながら、肩が温かくゆるんでいく感覚を体感できるようになられたでしょうか?今回は、まず、この「ハンガースワイショウ」をしていると、体にどんな良い影響があるのかをお話しておきましょう。

【頭の疲れや生活習慣病の予防と治療に】

1、気持ちを腕の付け根のゆれに向けて、その感覚を体感していることに没頭していますので、雑念が薄れ、、脳波がリラックスモードのα波(アルファは)に変わってきます。これで、脳の中の緊張やストレスが、かなり緩和されます。仕事の前や仕事の合間にすると、頭の集中力が高まることでしょう。

2、自律神経が緊張やストレスによる交感神経側から、リラックスによる副交感神経側に変わってきます。 副交感神経側に変わってくると、血管がゆるみ、血圧も下がり、心臓への負担も軽くなります。体中の細胞に血液が巡り、血液中の糖と酸素が細胞に取り込まれてエネルギーとして消費されますので、血液中の糖は少なくなり、高血糖が改善されます。

ですから、「ハンガースワイショウ」をしているだけで、脳の疲れが取れ、高血圧や糖尿病、心臓への負担、脳梗塞など、いわゆる生活習慣病の予防や治療に有効に働くのです。筋肉がゆるみますので、肩こりや背中の痛みを緩和するのは勿論です。

【体の中をふぁんそん状態に】

では、ハンガースワイショウをしながら、肩の中だけではなく、体の中をゆるんだ「ふぁんそん」の状態にしてみましょう。

・まず、ハンガースワイショウをしながら、肩の中の腕の付け根のゆれを体感しましょう。
・肩の中がゆるんで温かく感じられてきたら、次に、胸板の左右、鎖骨の下の大きな筋肉(大胸筋)の動きを体感してみましょう。(大胸筋が伸ばされたりゆるんだりしている感覚です。)
・大胸筋の伸び縮みが心地よく感じられてきたら、大胸筋の間の胸板あたりの皮膚感覚や胸板の感覚を体感してみましょう。
・更に、気持ちを胸の中に向け、胸の中がゆるんで温かくなるのを待ちましょう。
・胸の中がゆるんで温かい感覚が出てきたら、その感覚を上腹部(胃袋あたり)に下ろし、上腹部の中が温かくなるのを待ちましょう。
・上腹部の中が温かく感じられてきたら、気持ちを下腹の中(骨盤の中)に下ろし、骨盤の中が温かくなるのを待ちましょう。
・骨盤の中がゆるんで温かく感じられてきたら、手のゆれが自然に止まるのを待ち、動きが止まったら、掌や腕の中、肩や胸の中、腹の中がゆるんで温かさが広がってくるような感覚を体感して終わりましょう。

ハンガースワイショウをしながら、気持ちを肩の中や大胸筋などの動かされているところから、胸板から胸の中、上腹部、骨盤の中と、気持ちを体の中に向け、そこがゆるんで温かくなってくる感覚を体感することで、体の中の「ふぁんそん」の状態を体感することが出来るのです。

意識ではなく感覚を大事にすることが大切なので、無理に感じようとするのではなく、それぞれの部分がゆるんで温かくなるのを待つようにして下さいね。

この「ふぁんそん」の感覚が、最初にお話しましたが、体の緊張を和らげ、生活習慣病の予防や治療に役立つと同時に、心の緊張やストレスも取り除いてくれるのです。

次回は、背骨をゆるめる「すわり金魚」のお話です。

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