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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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脱力こそが集中力の礎 =気功を始めよう・その5=2013/4/29
みなさん、こんにちは。
先週、京都の黄檗にある万福寺に行ってきました。三門を入り、最初に迎えてくれたのが、写真の布袋さんでした。万福寺(まんぷくじ)だから、満腹で、おなかの大きな布袋さんって、シャレてる訳じゃないんですよね。
布袋さんのおなかが大きいのは、「清濁併せ呑む」と言って、良いことも悪いことも総て拒否することなく受け止めてくれる、笑って吹き飛ばしてくれる、そんな風だから「太っ腹」なんだそうですよ。
先週、京都の黄檗にある万福寺に行ってきました。三門を入り、最初に迎えてくれたのが、写真の布袋さんでした。万福寺(まんぷくじ)だから、満腹で、おなかの大きな布袋さんって、シャレてる訳じゃないんですよね。
布袋さんのおなかが大きいのは、「清濁併せ呑む」と言って、良いことも悪いことも総て拒否することなく受け止めてくれる、笑って吹き飛ばしてくれる、そんな風だから「太っ腹」なんだそうですよ。
さて本題に入りましょう。今週も調心について学んでみようと思います。
4、禅定から学ぼう!
先週、僕が出掛けた万福寺は黄檗宗という宗派で禅宗に属しています。
因みに、禅宗という宗派は無く、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の三宗が、坐禅を修行の柱にしているところから坐禅宗と呼ばれ、それが禅宗と総称されるようになったようです。
禅宗の修行の柱である坐禅は、坐ることで禅の境地である「禅定」に至るのだそうです。
ところで、禅というのは、心と体を一体にする取り組みで、だから、坐禅は、坐ることに成り切る、それしか無いという状態になる訳で、そのことによって心が静まり、定とか三昧と呼ばれる境地が作られるのだそうです。
その修行(訓練)によって、心の完全な安定した状態が作られ、、他の物事に対しても、そのことのみに成り切る集中力が身に付いていくのでしょう。
気功は、この禅や禅定の修行方法やその境地から沢山のことを学んでいます。気功で言う「内観して体感し、その体感に没頭する」という取り組みは、坐禅と同様に、雑念のない爆発的な集中力を作っていくのです。
5、脱力しよう!
禅宗の一つである曹洞宗の開祖、道元禅師は、坐禅の教え、多分それは人生の教えでもあるのでしょうが、その中心テーマを「脱力」に置いたそうです。
「脱力」こそが物事を達成する、やり抜く礎だと教えてくれているのです。
そう言えば、男子体操金メダリストの内村航平さんが、競技に入る前に、ふっと息を吐き、肩を落として脱力していたのを思い出します。
また、高校野球などでも、昔のように「ガンバル」という言葉よりも、試合には相応しくないように思える「たのしむ」という言葉を使う学校が増えていますが、あれも、「ガンバル」ということで緊張を強いるのではなく、「楽しむ」ということによって、精神的な緊張を取り、余分な力を抜く「脱力」の取り組みをしているのでしょう。
いずれにしろ、最高のパフォーマンスを発揮するためには「脱力」は必須条件なのです。
脱力し、余分な精神的な緊張を無くすことによって、そのことのみに集中が出来、自分の最高の力が発揮できるのです。
そこが「調心」の大事な点なのです。
【今週の練功】
◆気を丹田に収める
・息を頭の皮膚から首あたりまで吸い入れるような感じで、両手を横から回して頭上に挙げて、その手を口あたりまで降ろしてから、吸い入れた息を下腹まで吐き降ろすようにして両手を下腹の前まで降ろし、これを5回ほど繰り返しましょう。
名古屋での鍼灸治療、気功・ふぁんそんテクニック教室については… kikounonakama@yahoo.co.jp まで。