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和気信一郎の気功流癒しのテクニック~癒しの気功法~
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雑念を消失させて集中力を高める =気功を始めよう・その4=2013/4/22
みなさん、お変わりございませんか?僕は先週、国立の木曾三川公園に行き、一面のチューリップ畑に心を和ませてきました。
さて、今週は、気功の大事な要素である調心について学んでみようと思います。
1、集中力を高める
気功は、練功すればするほど、物事に対する集中力が高まります。心も体もリラックスさせる気功が集中力を高めていくなんて疑問に思われるかも知れませんね。
普通、集中力という言葉から持つイメージは、例えば、中学か高校の朝礼などで、先生が掛ける「注目!」という言葉に併せて、背筋をシャンと伸ばして、校長先生の顔(口元)をじっと見て、話に集中するといった感じですからね。
確かにそれも集中力には違いないのですが、そういった集中力は、体と脳の緊張を強いるため、長続きはしません。長続きしないのですから、ほんの短時間の「集中力」は発揮されたとしても、自分の仕事や趣味を成し遂げていく持続的な集中力にはならないのです。
自分のしていることのみに集中するためには、それ以外の脳の働きである「雑念」をなくさなければなりません。
そこで、気功です。
何故なら、気功は、心を調え、雑念をなくしていくための独特の技を持っているからです。ですから、長続きする集中力を身につけるために、あなたも、気功の技を会得して下さい。
2、意識を集中するのではなく、没頭する力をつける!
集中力をつけるためには、雑念を消失させる必要があります。ところで、雑念とは一体なんでしょうか?
これをすると儲かるとか評価されるとか、損か得かといった、言わば、打算的な考えもあるでしょう。
また、それとは全く関係のない、今夜の夕食のことを考えたり、冷蔵庫に何が残っていたとか、明日のお出かけに何を着ていこうとかといった、まさに、いま必要のない事柄が頭に浮かんでくるのも雑念と言えるでしょう。
いずれにしろ、今していることとは無関係の重いが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えしているのが雑念と言われるものです。
この雑念は、いわゆる、脳の働きにほかなりません。ということは、この脳の働きを維持していては、雑念はなくならないということになります。
意識を集中させて、雑念を消そう消そうとする意識的な脳の働きは、かえって雑念を生み出してしまいます。意識的な脳の働きを維持していては雑念を消失させることは出来ないのです。
この脳の働きである意識の集中ではなく別の脳の使い方に切り替えていかねばなりません。それが没頭なのです。何かに没頭している時は、幼児が夢中で遊んでいる時のように、時間を忘れ、食事も忘れて集中しています。
他のことは一切頭に入ってこないのです。意識の集中ではなく、没頭する脳こそが、長続きする、つまり、一つの物事を成し遂げることのできる脳の働きになるのです。
しかし、多忙な日常生活の中で雑多な仕事に振り回されている簿記たちの脳は、雑念を消去させて、没頭の脳に切り替えることはなかなか出来ません。
それを可能にするのが、気功の調心法なのです。
3、気の感覚の心地よさに没頭する
気功の特徴の一つは、気の感覚という心地よさにあります。
心地よいので、その体感に没頭できるのです。
心地よい体感に没頭しているだけで、雑念は出てきません。
心地よさの体感の中で、自然に没頭する脳が作られていきます。
それを繰り返しているうちに、他の何かをしている時、仕事や家事、勉強や運動をしている時にも、力の入った長続きしない集中力とは違う、リラックスした中での物事を成し遂げる集中力がついてくるのです。
(次回につづく)
【今週の練功】
~ 内観して坐る~
・坐を組むかイスに座って、掌を上に向け、両手を膝の上に乗せてただ坐るだけです。
・静かな呼吸をしながら、胸の中が温かくなってくるのを待ちましょう。
・温かくなってきたら、その心地よさに没頭してみましょう。
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