最近『筋膜』に関心があり、その関連から『易筋経』ちょっと調べてみました。
4大健身気功 ⇒ 五禽戯・六字訣・八段錦・易筋経
五禽戯 後漢の名医・華陀が古代の導引、吐納の術にもとづいて、虎・鹿・熊・猿・鳥の
動きの特徴を研究して、人体臓腑、経絡と気血の機能を結びつけた健身功法
六字訣 呼吸吐納を主な手段とする伝統健身功法
八段錦 南宋時代の立勢八段錦 64 功を基本として現代に適合させた健身功法
易筋経 古代から流伝された筋骨の質を変化させる健身功法
Qi++ 名古屋 勉のブログ 易筋経と洗髄経 より
易筋経とは、易筋つまり、「筋肉を変える」。ここまでは、ググれば出てきますね(笑)。
対峙して打ち合う時、多くの人は上半身の筋肉に頼る。筋肉量は圧倒的に下半身の方が多いのに使えないんだね。特に現代人は便利な生活に慣れているから。
その下半身の筋肉も総動員して、受け、打撃に使えるようにするメソッドなんだ。
中国では、易筋経を体育の必須科目にしている大学もあるそう。気血の流れも良くなるので、それもいいかも。最近では健康法として日本に伝わっているようです。
気の面から易筋経を見ると、気を循環させて放つ効果がある。気のボールで例えれば、手のひらを凄く近づけないと気を捉えられなかった人が、大きく広げても分かるようになる。気のバリアが大きくなるという方がイメージしやすいかも。
易筋経が動功であるのに対して、洗髄経は静功。
今流行の体幹を鍛える。便利な生活で凝り固まった胴体をほぐすのに最適だ。
日本の坐禅をしながら上半身を動かしていくとイメージされるといいでしょう。自律神経のバランスを保ちながら、体幹を鍛える。一石二鳥です。
気の面からは、静功ですから気の補充の目的が強い。具体的なメソッドは差し控えますが、硬気力というのでしょうか?確かに体内が充実してきます。打撃や怪我に強くなります。中心軸の気の流れが太くなります。
易筋経と洗髄経を続けていけば、姿勢が整い、自然体の強さを感じられるようになります。緊張、ストレスに強くなるのは間違いないです。
北京で太極拳 ≪易筋経≫効果。。。 ←こちらより
この動画の動作を北京中医薬大学の教授が解説しています
筋肉を改変(易)する事で、血流(経絡)も改変が出来る⇒易筋経(経=方法という説もある)。
身体の調子を整える&強化を目的としている易筋経を行う上で大切なことは、≪抜骨≫
≪抜骨≫
関節を一つ一つ引き伸ばす⇒特に脊椎⇒虚領頂頚、立身中正(命門が開くので~腎に関わる⇒膀胱にも)⇒脊髄の一つ一つを上下に引き伸ばした状態で、ありとあらゆる方向に捻じりを加えると筋肉に弾力性と柔靭性がつく⇒関節の間隔が伸びる=筋肉も自然に伸びる⇒筋肉が放松(柔らかい=筋肉の鍛錬は肝臓にも良い影響を与える)していると、筋肉の内側を通っている気血の通りがスムーズになる=経絡の通りが良い(心臓に関わる⇒小腸にも影響)⇒滞りがなくなるので健康になる。
※脊髄⇒内側に神経系統が通るトンネルでもある。
この捻じりと腹式呼吸は内臓にも良い刺激を与えます⇒6腑のマッサージ⇒5臓を養う。
この運動を続けていると、脊椎のズレなどが取れて正常な形(位置)を保てるようになるので、身体の歪みが矯正されて健康になります。
九年間、壁に向かって座禅を続けていた達磨大師が、少林僧たちの体力を増強させようと考え出した筋骨運動が易筋経だと言われています。
北京で太極拳 洗髄経
易筋経資料
種類は多いようです。